大学受験で国立か私立かで迷う!選ぶ基準と一番大事なこととは

大学受験

~abstraction~

国立大学は前期と後期それぞれ一校ずつしか出願することが出来ませんが、それは置いておいて、準備の問題もありますから第一志望校を国立にするのか、私立にするのか決めかねている人も多いことと思います。

そこで今日は、国立と私立の違いを明確にして、最終的に自分に合っている方を第一志望校にする際の判断材料にしてもらえれば、と思います。

最も良く知られている違いは「学費」

国立を第一志望校にする理由で最も多いのは、学費が安い事ですよね。
先日、東京工業大学が国立で初めて学費の値上げを発表しましたが、これまで国立は学部にかかわらず一律で年間学費は535800円でした。初年度はこれに入学金が282000円が追加されます。

一方、私立はかなり学校によってばらつきがありますが、年間学費は文系で国立の1.5倍〜2.5倍、医学部では12倍に及ぶところもあります。入学金と合わせると、平均して国立の2倍はかかる計算になり、それが4年間〜6年間となると負担の差もかなり大きくなっていきます。

当然、ほとんどのご家庭にとって、学費の負担は少ないに越したことはありませんね。


受験生にとって最も重要な「試験科目」

次に大きな違いには試験科目があります。
私立大学でもセンター利用入試などを取り入れている大学はあるものの、基本的に私立大学の試験科目は国立大学に比べて少なく、ほとんどが3科目以内です。

しかし国立大学は2次試験は大学によって差があるものの、1次試験は大学入学共通テストを受けなくてはなりません。
そして、文系であっても数学や理科を、理系であっても国語や社会を受けなくてはならないので、基本的には進む系統にかかわらず5教科を勉強しなくてはなりませんので、やる事が多くなります。

意外と忘れられがちな「カリキュラム」

大抵はここまでの、

  • 学費が安いから国立に
  • 試験科目が少ないから私立に

と言った理由付けで決める場合が多いようですが、ここでは意外と忘れられがちなカリキュラムについて書いておきましょう。

たとえば獣医学部志望の学生がいたとします。選択肢として、入り口部分では国立にするのか私立にするのか、予算と学習の進度で検討し二択となると思うのですが、進んだ後の事も考えるとなるとカリキュラムも含めて考えて欲しい、という事です。

私立はそれぞれの大学が好きにこのカリキュラムを設置して講座やゼミを開講し、その分野をつきつめたい学生がそこを志望して入学します。例えば獣医学部でも某私立大学には他にない、野生動物研究のゼミがあったり、海洋学部でないけれど魚類の研究室を設けてあるところがあります。他の大学ではこれらのゼミはないので、これらを突き詰めたい人はこの大学に何としてでも入る必要があります。

あるいは小動物の獣医さんとして開業したい場合も、伴侶動物の病気の治療を詳しく学べ、実習先の動物病院も沢山抱えている大学を選ぶ必要があります。

一方、国立の場合は国費の多大なる援助の上に成り立っているので、卒業後は大学院に進んで国の畜産業振興に役立つ研究に携わったり、あるいは保健所などの国営機関に就職するなど、国の役に立つ職に就くことを奨励すべくカリキュラムが組まれていますから、開業医になるよりは長く深く研究したい人に向いている事になるわけです。

結構違う、卒業後の「進路」

進路の違いについては前項でも述べましたが、例えば文系学部でも同じことが言えます。

私立大学は卒業後、基本的には私企業に就職したり自分で事業を始めたりする人に向いたカリキュラムが組まれていますが、国立大学は国の政治に携わる政治家になったり、国家公務員となって国の運営に携わる人材を積極的に育てるカリキュラムになっています。

ですので、自分の性格や意向などを考え合わせた上で、どちらにするかを考えた方が進学してから「こんなはずじゃなかった。」という事態は避けられるはずです。

もちろん、私立でも政治家になる人もいますし、国立でも一般企業に就職する人や企業家も居ますので、あくまでも志向の問題です。

しかし、はじめから政治家や国家公務員になりたいと決まっているのであれば、私立に行くより国立の方がカリキュラムとしても学校の後押しとしても、実現しやすいですよ、という話なのです。

どうでも良い訳ではない「設備」

こうなって来ると、設備も無視できない条件です。

通常は4年間、医学部や獣医学部、薬学部は6年間通って学ぶ訳ですから自分がやりたい勉強がしやすい設備を備えている大学を選ぶに越したことはありませんね。

これは学費の関係でどうしても私立大学の方が充実している傾向にありますから、やはり学費が高いだけ恩恵も受けられることになりますので、キャンパスを見学してこれぞという設備を備えている私立大学があったなら、予算が許すのならそちらの大学に絞るのが良いと思います。

国立は全般的に地味で必要最小限の設備であるところが大半です。

しかし別に設備が不足している訳ではないですから、自分は地道に細く深くコツコツとひたすら研究に邁進したいのだ、という人には国立の方が向いているかもしれません。

小さい事だけど、キャンパスの雰囲気も

あとは小さなことですが、キャンパスの雰囲気が両者で随分異なります。

私立大学はどこもそれなりに華やかで個性があり、勉学のみならず学内交流や余暇活動も盛んなところが多いです。
逆に国立大学は全般的に地味で際立った特徴があまりなく、学内交流や余暇活動よりも研究、研究といった雰囲気が強いようです。

あまり周囲に巻き込まれず気分転換はほどほどに、勉学に打ち込みたい人は国立の方が向いているでしょう。

まとめ

以上、第一志望校を国立にするのか私立にするのか迷っている皆さんに、それぞれの特徴や違いをご紹介してきました。

いずれにせよ、一つ念を押して置きたいことは、決して『逃げ』で決めないで欲しいと言う事です。

例えば、自分が将来進みたい道に合っているのは国立だけれど入試科目が多いから勉強しきれないので私立にしておこう。とか、自分には私立の方が合っているけれど学費が払えないから国立にしよう。といった理由です。

そうではなくて、ポジティブに、上記のことを参考に、最も自分の性格に合った、また将来進みたい道に合った方を選択して頂きたいと思います。

是非志望校選びにお役立ていただけたら幸いです。

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