自主自律した女性を育成する「東京家政大学」!その偏差値や入試情報などまとめ

大学

Abstraction

 東京家政大学は東京都板橋区と埼玉県狭山市にキャンパスを置く女子大です。「家政大学」という名前からは「家事のことを教えるのかな?」というイメージが沸くかもしれません。しかし、この大学では創立から一貫して自主自律した女性を育てることを目標に置いています。大学での専門教育を通して家庭内・仕事の場など、社会における様々な状況の中で自立して貢献できる女性となれるでしょう。今回はそんな東京家政大学について調べてみようと思います。

大学概要

東京家政大学は1881年に創設された非常に歴史ある大学です。開学以来女性が社会に貢献できるよう実践的でレベルの高い教育を行っており、卒業生には新たな女性人材の育成に励むような教育者もいます。

学校の沿革・理念・使命など

大学の起源となったのは1881年に渡邉辰五郎によって設立された「和洋裁縫伝習所」です。「東京裁縫女学校」など幾度かの名称の変更を経て、1949年に現在の名となりました。当初は家政学部生活学科と被服科学科のみでしたが、現在は学部・学科も増設されています。また、東京大空襲後に板橋にキャンパスが移転し、1986年には狭山キャンパスも新設されました。

校祖の渡邉辰五郎は建学に際し、明治という時代には女性の独り立ちと社会への貢献が必要だと考え、「女性の自主自律」を願い「新しい時代に即応した学問技芸に秀でた女性」の育成を目指しました。この「女性の自主自律」は建学の精神であり現在も受け継がれています。教育理念としても

建学の精神である「自主自律」の道を歩むことのできる人材を育成する

生活信条としての「愛情・勤勉・聡明」を実践できる人材を育成する

を掲げています。

また、専門知識・技術と公的資格を活かし社会に貢献し、時には社会を変革できる勇気を持つ女性、人と人の繋がりの中で力を発揮できるコミュニケーション力のある女性、グローバルスタンダードに適う女性、社会の生活技術と自分自身の人生を豊かにできる女性の育成を教育目的としています。[i]

著名な業績や有名人

近年、総合研究プロジェクトとして「ひとの生(Life)を支える学の構築」を掲げて大学が蓄積してきた健康生活の知恵を発信しています。これにより、少子高齢化が進む地域の課題の解決に貢献することを目指しています。

産学官連携・地域連携も行っており、生活科学研究所やヒューマンライフ支援センターを中心に企業との共同研究や製品開発プロジェクト、地域の特産品を使ったメニュー開発、板橋の魅力を発見するプロジェクト等を行っています。また、地域連携推進センターでは小学校教員を対象とした研修会や地域住民のための健康増進活動などを実施しています。

著名な出身者には愛知県の椙山女学園創設者の椙山今子さんや安生学園創設者の寺部だいさん、田中角栄元首相秘書の佐藤昭子さん(中退)などがいます。

学部・学科

大学の名前にもなっている家政学部も含めた4学部と、その他に短期大学部が設置されています。学科・専攻は豊富にあり、自分の将来の目標に合った学部を選ぶことが可能です。各学科では実習の科目も取り入れた専門教育を行っており、専門職に必要な国家資格の試験合格率も高くなっています。

 学部・学科についての概要

学部は家政学部人文学部健康科学部子ども学部の4つです。家政学部は1949年の開学当初からあり、1986年に人文学部(当初の名称は文学部)が開設、2014年には健康科学部と子ども学部が開設されました。それぞれの学部には以下の学科が置かれています。

  • 家政学部:児童学科(児童学専攻、育児支援専攻)、児童教育学科、栄養学科(栄養学専攻、管理栄養士専攻)、服飾美術学科、環境教育学科、造形表現学科
  • 人文学部:英語コミュニケーション学科、心理カウンセリング学科、教育福祉学科
  • 健康科学部:看護学科、リハビリテーション学科(作業療法学専攻、理学療法学専攻)
  • 子ども学部:子ども支援学科

また、この他に短期大学部も設置されており保育科と栄養科の2つのコースがあります。

入学定員

各学部・学科の定員は以下の通りです。児童学科、栄養学科、リハビリテーション学科の専攻は入学時から定員が決まっています。

表1 学部・学科の定員

(髙橋作成、転載は名前・記事名を明記の上で許可)

キャンパス・周辺地域の環境

キャンパスは板橋狭山の2か所にあります。板橋キャンパスは本キャンパスにあたり、家政学部、人文学部と大学院、短期大学部が置かれています。JR埼京線の十条駅から徒歩5分、駅前には十条銀座という商店街もあるので非常に便利なようで、赤羽駅から1駅、新宿や池袋といった駅から1本で行ける立地の良さ・通いやすさもポイントです。空きコマや放課後には商店街のカフェや池袋に遊びに行く学生が多くなっています。また狭い道や横断歩道には警備員の方が立っているので安心して通学することができます。幼稚園から高校まで併設されているので非常に広大なキャンパスであり緑も多く、綺麗な環境で勉強に集中出来ることでしょう。

狭山キャンパスには健康科学部と子ども学部があります。西武池袋線の稲荷山公園駅から徒歩3分の場所にあり、池袋から1本で行ける(朝晩のラッシュとは逆方向なので空いています!)ため通学にはそこまで困らないようです。駅の周辺にはコンビニしかなくその点は不便ですが、遊びに行く場合は隣の入間駅か所沢駅に行く学生が多いそうです。学内は非常に自然豊かで、春には桜を楽しむことができます。また近くの稲荷山公園でお花見をする学生もいるようです。

学科・専攻

この項では各学科や専攻の教育・特徴について簡単に見ていきます。

家政学部

  • 児童学科[ii]:児童学に関する専門知識を習得したのち、児童学専攻では子ども理解のスペシャリストを、育児支援専攻では子育て支援のできる専門家を、それぞれ育成します。様々な授業・実習を通じ子育てに関わる仕事に必要な実践的な知識を身に付けることができます。
  • 児童教育学科[iii]:本格的な模擬授業の機会も多く高い授業力と学級経営力を身につけた小学校教諭を養成します。更に、特別支援教育やいじめ、不登校などの昨今重要になっている課題に対応できる実践力を身につけられる体系的なカリキュラムが用意されています。
  • 栄養学科[iv]:食や健康など栄養学の専門知識を身につけ、医療や行政、教育、産業の領域で専門家として活躍できる人材を育成します。栄養士や栄養教諭を目指す栄養学専攻と、チーム医療の一翼を担う管理栄養士を目指す管理栄養士専攻に分かれています。
  • 服飾美術学科[v]:「デザイン、ビジネス」「装飾造形、服飾工芸」「服飾文化」「素材・加工・整理」から為るカリキュラムが組まれ、服飾を「科学」と「ファッション」の両面から考察しアパレル・教育界に貢献できる人材を育成します。
  • 環境教育学科[vi]:暮らしという身近な環境で諸問題を解決できる教育指導者・技術者を育成します。更に地域レベルを超えグローバルな領域で環境改善に対する問題提起・解決ができる人材の輩出が目的です。文系と理系が融合した学科で多くの実験実習も経験できます。
  • 造形表現学科[vii]:美術・工芸・映像・デザインなどの造形表現を通し、たくましい心と感性を持った人間の育成に取り組みます。1年次に様々な造形表現を経験し2年次以降に「デザイン」「表現と社会」など専門分野についての知識を身につけていくカリキュラムが特徴です。

人文学科

  • 英語コミュニケーション学科[viii]:留学同様の「英語漬け」を経験できるIntensive English Programなど英語専門分野の学習を通じ、英語やコミュニケーション力を活かし社会で活躍できる人材を育成します。航空や観光、教育、ビジネス、ITといった充実した専門科目を選択し学ぶことができます。
  • 心理カウンセリング学科[ix]:心理とカウンセリングの基礎を学ぶことで、高いジェネリック・スキルを身につけ医療、福祉・産業、教育などの現場で活躍できるカウンセラーを育成します。3、4年次では学校や病院などでの実習も用意され、実践的な能力を養うことができます。
  • 教育福祉学[x]:「社会教育」「社会福祉」「心理」という3分野の視点から人間をとらえ、豊かな人間性と幅広い教養を備え様々な人の状況に応じ社会的支援が出来る専門家を育成します。きめ細かい指導により社会福祉士国家試験の合格率は私学で日本一を記録しました。

健康科学部

  • 看護学科[xi]:あらゆる年代における人々の健康の保持促進、生活の質の維持向上に貢献できる看護職者を育成します。課外時間を利用し「救急看護法」や「災害看護」を学べるプログラムがある他、キャンパス内の子どもクリニックや保育所での実習もできるのが特徴です。保健師課程か助産師課程を選択した場合、4年次に臨地実習を行います。
  • リハビリテーション学科[xii]:2018年4月に開設された学科で作業療法学専攻と理学療法学専攻を有します。人に寄りそう優しさを持ち質の高いリハビリテーションサービスの実践力を身につけた人材を育成しており、子ども学科や看護学科、更に地域との連携で実際的な学びが可能となっています。

子ども学部

  • 子ども支援学科[xiii]:「健康保育科目群」「特別支援教育科目群」「子ども芸術・文化科目群」の3つの科目群により多様な保育実践が可能な保育者を養成します。学内の保育所・子どもクリニックで実習を行うことで実践力を養うことが可能で、外部講師によるワークショップも開催されます。

特徴・資格

特徴は卒業後にすぐ社会で活躍できるような専門教育と資格取得の手厚いサポート体制です。特に、教育目的でも「公的な資格を活かして社会で活躍できる人材を育てる」と述べているように、資格・免許の取得は非常に充実しており教育面での最大の特徴と言えます。学科に合わせた免許の取得を目指すことが可能で、一部の学科では特定の資格を原則全員が取得することになっています。その一部を以下に記します。

家政学部

  • 児童学科児童学専攻:幼稚園教諭(原則全員が取得)、保育士(原則全員が取得)
  • 児童学科育児支援専攻:幼稚園教諭(原則全員が取得)、保育士(原則全員が取得)、認定ベビーシッター資格
  • 児童教育学科:小学校教諭(原則全員が取得)、幼稚園教諭、中学校教諭、キャンプインストラクター
  • 栄養学科栄養学専攻:栄養士、中学校・高等学校教諭、栄養教諭、管理栄養士(試験受験資格)、フードスペシャリスト(受験資格)
  • 管理栄養士専攻:栄養士、管理栄養士(試験受験資格)、中学校・高等学校教諭(理科)、栄養教諭
  • 環境教育学科:中学校・高等学校教諭(理科)、東京都Ⅰ種公害防止管理者、環境プランナー
  • 服飾美術学科:中学校・高等学校教諭(家庭)、Ⅰ種・2種衣料管理士
  • 造形表現学科:中学校・高等学校教諭(美術)、インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター

人文学部

  • 英語コミュニケーション学科:中学校・高等学校教諭(英語)、
  • 心理カウンセリング学科:養護教諭、公認心理士(受験資格)、認定心理士(申請資格)
  • 教育福祉学科:中学校・高等学校教諭(社会・公民)、社会福祉士受験資格

健康科学部

  • 看護学科:看護師国家試験受験資格(原則全員が取得)、保健師国家試験受験資格(選択)、助産師国家試験受験資格(選択)
  • リハビリテーション学科作業療法学専攻:作業療法士国家試験受験資格(原則全員が取得)
  • リハビリテーション学科理学療法学専攻:理学療法士国家試験受験資格(原則全員が取得)

子ども学部

  • 子ども支援学科:保育士(原則全員が取得)、幼稚園教諭(原則全員が取得)、特別支援学校教諭(知・肢・病、選択)

名物行事や教授・講義など

名物行事は学園祭である「緑苑祭」「狭山緑苑祭」です。「緑苑祭」は毎年10月の下旬に板橋キャンパスで開催され、2019年で59回目を迎えました。人気お笑い芸人を招待したお笑いライブやK-POPのライブ、部活・サークルなどの団体による模擬店やダンス等のステージ、ミス・ミスターコンテストやスタンプラリー、メイクアップサービスなどの本部企画などの様々な催し物が魅力です。また、学科ごとの企画やシンポジウムも行われ、大学の学びや研究について知ることや在学生と話すことができます。「狭山緑苑祭」はその名の通り狭山キャンパスで開催される学園祭で、こちらは2019年で6回目の開催となりました。こちらもお笑いライブや声優によるトークショー、音楽系サークルによる発表や動物のふれあいイベント、学科のシンポジウムなどを楽しむことができます。また、地元と協力した企画も行われており、狭山消防署による消防体験や狭山警察署の企画、地元の名産である狭山茶や里芋を使った模擬店も出店しています。

授業は実技を取り入れたものに特徴があります。グループでフラフープやボールを使用した保育を計画しクラスで子ども役と先生役に分かれて実演する「幼児理解と援助」(児童学科)、休職管理実習室で栄養士の仕事(献立の作成から食材の発注、調理、配膳、片付けまで)を行う「給食管理実習・給食経営管理実習」(栄養学科)、衣服の販売員としてのマナーを学び実技トレーニングやロールプレイを通し応対力を身につける「ファッション販売論」(服飾美術学科)、止血法や包帯法、アレルギーの対応といった養護教諭に必要な救急処置の技能について実技を通して習得する「救急処置実習」(心理カウンセリング学科)、高齢者や病気・障害を持つ人々が地域で安心して生活することを支えるため、在宅看護や訪問介護の知識・技術・態度について学ぶ「在宅看護学概論」(看護学科)、医療・保健・福祉活動において発生しやすい状況を分析し、医療事故への対処法や対応法を学ぶ「リスク管理学」(リハビリテーション学科)、運動遊び・造形遊び・音楽遊びなどの集団遊びを実際に体験しながら保育者に必要なコミュニケーション能力を身につける「遊びとコミュニケーション」(子ども支援学科)など、この大学でしか学べないような科目があるのではないでしょうか。

入試情報

この章では入試について簡単に記していきます。東京家政大学には多様な入試方式があり、自分に合った方式を選ぶことができます。偏差値の面から見ればそこまで高くないながらも倍率が10倍を超えるような学科・方式もあり、しっかりとした対策の下で臨みましょう。

入試種別

入試方式は一般入試、センター試験利用入試の他、自己推薦型AO入試や「渡邉辰五郎(自主自律)」入試、公募推薦入試、指定校推薦入試、帰国子女入学試験などの特別入試があります。各方式について簡単に特徴を見ていきます。

  • 一般入試:統一地区、1期、2期の3種類があります。統一地区は板橋キャンパス以外に仙台や長野、新潟、宇都宮など全14地区の試験会場で受験が可能です。
  • センター試験利用入試:A日程、B日程、C日程の3種類があります。
  • 自己推薦型AO入試:造形表現学科のみで実施されます。
  • 渡邉辰五郎(自主自律)入試:栄養学科管理栄養士専攻と造形表現学科以外で実施されるAO型入試です。
  • 公募推薦入試:1期の「グローアップ入試」は全学科で行われます。2期はリハビリテーション学科、こども支援学科のみで実施されます。

受験日程/科目/難易度/平均点など

一般入試は、統一地区の試験日が1/25・1/26、1期の試験日が2/4・2/5、2期の試験日が2/28で、統一地区と1期は2日間連続で受験することも可能です。科目は国語、外国語、数学などから2科目(看護学科のみ3科目)を選択し受験します。また造形表現学科のみ学力試験か実技試験(デッサン)を事前に選択することができます。

センター試験利用入試の出願期間は、A日程が試験受験前(1/8~1/17)、B日程・C日程が試験後(1/8~2/3、1/8~3/7)です。つまりB・C日程は自己採点後の「後出し受験」が可能となっています。一部外国語や国語が必須になっている学科や日程もありますが、2~3教科を選択し受験します。

自己推薦型AO入試では複数回の造形学校(表現トレーニング)の受講が課せられます。その上で実技授業、面接、エントリーシートなどの結果により選考されます。実技授業と面接の実施日は8/6または8/7と11/17の2つの日程があります。渡邉辰五郎(自主自律)入試は事前に学科説明と体験授業を受講したうえで8/25に行われる1次審査(文章表現)、9/8に行われる2次審査(実技試験や面接、グループディスカッションやプレゼンテーションなど)により選考されます。

公募推薦入試の1期は書類審査(調査書など)と11/3に行われる基礎学力調査、面接(集団もしくは個人)によって、2期は書類審査と12/15に実施される面接によって評価されます。

学科別に偏差値を見ると、栄養学科や心理カウンセリング学科で比較的高くなっている一方でこども支援学科や環境教育学科、服飾美術学科は低くなっています。学科により合格最低点は変わりますが、50%ほどの学科から70%ほど必要な学科まであり、またセンター試験利用入試の得点率が80%を超える学科もあります。自分の行きたい学科について良く調べ、自分に合った適切な受験方法を選びましょう。

学費・奨学金制度

学費は学科によっても異なりますが、初年度納入費は150万円前後~180万円ほどとなっています。学科ごとの内訳は以下の通りです。(令和元年度の予定)

表2 各学科の学費

(髙橋作成、転載は名前・記事名を明記の上で許可)

奨学金は学園独自のものや地方自治体、民間団体によるものがあります。
1~4年生を対象に12万円が支給される渡邉学園奨学金や2~4年生を対象に後期の授業料を免除する在学生特待生奨学金、各学年・学科・専攻の成績優秀者1名ずつに12万円が支給される後援会奨学金、収入・成績の基準を満たした学生を対象に授業料から25万円を減免する細井愛子奨学金など、令和元年度は20種類もの奨学金が用意されました。この他にも貸与型の日本学生支援機構奨学金を利用することも可能です。

学生寮

学生寮は板橋キャンパス狭山キャンパスの敷地内に設置されています。板橋学寮は4人部屋と2人部屋の2種類があり、朝晩の食事付き、食堂や浴場、シャワー室などは共用施設となっています。また各階の冷蔵庫や湯沸かし器も共用備品です。寮費は入寮費・寮費・食費を含め年間約66万円(4人部屋)、もしくは85万円(2人部屋)かかります。寮内ではハロウィンパーティーやクリスマスパーティーなどの行事があり他の寮生との交流を深めることができます。狭山学生寮は収容人数40人で、4人部屋となっています。朝晩食事付きで、食堂や浴室、ランドリー、洗面所、ミニキッチンなどが共用スペースです。板橋学寮と同じく年間約66万円かかります。

進路実績

平成30年度卒業生の就職率は95.6%となっています。大学での学びを活かせる専門職に就く学生が多く、大学の建学の精神でもある「女性の自主自律」の達成に大きな貢献をしていると言えるでしょう。この背景には、1年生から始まるキャリアデザイン科目や年間140回を超えるプログラムの開催など、充実したキャリア支援があります。

進学・就職実績

就職率は非常に高い値となっており、更にここ5年間を見ても上昇傾向となっています。(平成26年度の90.3%から4年間連続で上昇)学部ごとに就職先を見ていくと、家政学部・健康科学部・子ども学部からは保育士や幼稚園・小学校教諭、栄養士・管理栄養士、ソーシャルワーカー・精神保健福祉士、看護師など専門として学んだ職に就く学生が多くなっています。特に児童教育学科からは60%以上が小学校教諭に、看護学科からは90%が看護師になるなど強みを活かせる職に就くことができています。またその他では営業職や事務職に就く学生が多いようです。

キャリア支援はどの進路を選択しても必要な普遍的な知識と汎用的技術を身につける正課の授業、そして進路に合わせ必要になる知識・経験を習得できる実践的な講座・セミナーから為ります。1年から始まる「キャリア形成支援講座」では自己発見セミナーやキャリアセミナー、インターンシップが実施される他、プログラムとしては保護者向けの就職講座やOG・内定者による支援プログラムなど、キャリアップ講座としては公務員・語学受験対策講座などが行われています。

進学者はそれほど多くありませんが、大学院や大学、その他の進学者を合わせて毎年30人前後が進学しています。

大学院・研究機関の概要

大学院は人間生活学総合研究科が置かれています。修士課程として児童学児童教育学専攻、健康栄養学専攻、造形学専攻、英語・英語教育研究専攻、臨床心理学専攻、教育福祉学専攻の6つが、博士後期課程として人間生活学専攻が設置され、収容定員は全部で69名、在籍者は61名ほどの小規模な大学院となっています。

研究機関としては女性科学研究所と生活科学研究所の2つが置かれており、様々な調査・研究を行いその成果を社会に還元しています。

大学の雰囲気/メリット/体験談

大きなメリットの一つに施設の充実があります。
校舎はそこまで新しくないながらも非常に学習・生活環境が整っており、個室の読書室やグループ学習室、更には和室やオーディオコーナーがありレポート作成等にも使える図書館、一年中泳げる温水プール、個別指導が可能な専用の電子ピアノが40台設置されているミュージックラボラトリー、その他給食管理実習室など授業で使われる様々な実習施設が設置されています。また狭山キャンパス内には「かせい森のおうち」(認可保育所)「かせい森のクリニック」「かせい森の放課後等デイサービス」「かせい森の産後ケアサロン」といった施設があり、地域貢献を果たしている他実習の場としても活用されています。ただし、キャンパスがとても広いために授業の間の移動が大変だという話もありました(笑)

また、グローバル教育センターを中心として海外留学の支援、英語学習サポートの企画・運営、国際交流行事の企画などを行っており、大学として国際化を進めています。世界10か国14の大学と提携を結んでおり短期・長期の語学研修や専門研修のプログラムが用意されています。英語学習サポートはリーズナブルな価格で様々な英語学習ができるサポートで、実質無料で受けられる英会話のレッスンもあります。学内での国際交流行事としては留学生の国の料理を作る「国際料理教室」や陶芸・そば打ちの体験を行う「国際交流バス旅行」などが企画されています。

学外との連携が盛んで社会に出た後にすぐ活躍するための実践力を身につけられるのもメリットと言えます。例えば造形表現学科では小学生向けファッション雑誌「ニコ☆プチ」が主催するファッションショーへの参加・出展や、「長南町アートバルーンプロジェクト」での子どもたちとのアートバルーンの共同制作、LOFTとのコラボレーション企画として学生デザイン商品の販売などが行われました。

女子大ということで、当然ながら大学内に男子はいません。色々な仕事を全て女子がやらなければいけないからこそそれぞれの学生が自立しています。大学はクラス制なので友達はクラスの中で作ることが多いようです。グループ学習などもありクラス内の仲は非常によく、卒業後も会うような一生の友達に出会えることでしょう。サークルもありますがそこまで充実はしていないようで、他大とのインカレサークルに入る学生が多くなっています。恋愛はそこでする人が多いそうです。なお、公認のサークル(部活・同好会)は81個あり、文化部には茶道部や吹奏楽部、きもの着付サークルや家政大学ならではの児童系のサークルもあります。また体育部にはバスケットボール部やダンス部、スカッシュラケット部などがあります。

最後に、大学の最大のメリットはやはり卒業後の進路の面です。就職支援もしっかりしており、希望する職に就ける学生が多いのだと思われます。また、充実した専門教育や在学中から社会について学べるプログラムにより即戦力として活躍することができます。将来の夢が決まっている方や専門知識を身につけたいという方、自律した女性になりたいという方は是非目指してみてはいかがでしょうか。

参考文献

[i] 東京家政大学HP 「大学の概要 学長挨拶・建学の精神」

[ii] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 児童学科」

[iii] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 児童教育学科」

[iv] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 栄養学科」

[v] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 服飾美術学科」

[vi] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 環境教育学科」

[vii] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 造形表現学科」

[viii] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 英語コミュニケーション学科 学科の概要」

[ix] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 心理カウンセリング学科」

[x] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 教育福祉学科 学科の概要」

[xi] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 看護学科 学科の概要」

[xii] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 リハビリテーション学科 学科の概要」

[xiii] 東京家政大学HP 「学部・大学院・短大 子ども支援学科 学科の概要」

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