Abstraction
東北大学は全国で3番目に設立された帝国大学で歴史も知名度も学も高い国立大学である。東京帝国大学が「官僚養成」、京都帝国大学が「学問」を標榜したことから、3番目に設立された東北帝国大学は「研究」を標榜し、現在も「研究第一」という大学理念がある。
実際に研究が盛んで材料分野や災害科学、未来型医療などに強みを持っている。産学連携も盛んである。
大学概要
学校の沿革・理念・使命など
⑴沿革
国内で3番目の帝国大学として1907年に東北帝国大学が創立した。1911年に理科大学(数学科、物理学科、化学科)が開設した。1913年理科大学で女子の入学を認め日本初の女性大学生が誕生した。1915年医科大学開設。1918年農科大学を分離、北海道帝国大学農科大学となる。1919年理科大学は、理学部、医科大学は医学部となる。また、工学部が設置される。1922年法文学部開設。1947年農学部設置。1949年新制東北大学に改組(文・教育・法・経済・理・医・工・農学部)。1965年歯学部設置。1972年薬学部設置。
⑵理念・使命
東北大学は、建学以来の伝統である「研究第一」と「門戸開放」の理念を掲げ、世界最高水準の研究・教育を創造する。また、研究の成果を社会が直面する諸問題の解決に役立てて、指導的人材を育成することによって、平和で公正な人類社会の実現に貢献する。
著名な業績や有名人
東北大学を卒業した有名人を紹介する。
- 小田和正・・・シンガーソングライター。工学部。
- 伊坂幸太郎・・・小説家。法学部。
- 枝野幸男・・・政治家、弁護士。法学部。
- 田中耕一・・・化学者。ソフトレーザーによる質量分析技術の開発によりノーベル化学賞受賞。
学部学科
学部・学科についての概要
東北大学には文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、医学部、歯学部、薬学部、工学部、農学部の9学部がある。それぞれの学部について紹介する。
- 文学部(人文社会学科)
文学部には26の専修がある。その多彩さは多様性と個性を重んずる人文社会科学のあり方にふさわしいものである。少人数教育を重視し、ひとりひとりの関心や長所を大切にする学びの場が用意されている。東北大学文学部は地域社会に深く根ざし、かつ国際社会に広く開かれた学びの場である。学部内に東北文化研究室という機関があり、東北地方の文化についての研究が積極的に進められている。また、5人の外国人教員がおり、海外からの多くの留学生が在籍し、留学機械にも恵まれている。他にも、海外の学者を招いての講演会うあシンポジウムもしばしば開かれているように国際的な交流も多い。
- 教育学部(教育科学科)
人間の誕生からの一生涯にわたるすべての教育を研究の対象としている。教員養成を主眼とする教育学部とは異なる、学校教育はもちろん、家庭や社会での学び、子どもの発達や老いの問題、心の根代、障害を持つ人のことなど、「教育」という現象を広くとらえ、さまざまな教育の問題や課題を研究の対象としている。
- 法学部(法学科)
法学・政治学に関する正確な基礎知識を身につけ、鋭い正義感覚と幅広い視野から社会に伏在する諸問題を発見・分析し、その解決に努めることを通じて、より良き社会の実現貢献する人材を養成する。
- 経済学部(経済学科、経営学科)
総合大学としての特性を活用した教養教育の基礎の上に、経済学・経営学の融合教育を行う。少人数の演習を重視した教育を実施し、広い基本的知識と深い専門的・応用的知識及び課題探求力を身につけた国際的視野を持つ指導的人材を育成する。また大学院との連携教育を実施することにより教育の高度化をはかる。
- 理学部(数学科、物理学科、宇宙地球物理学科、化学科、地圏環境科学科、地球惑星物質 科学科、生物学科)
理学は知りたいや面白いといった純粋な探求心・好奇心に発する、知の創造をその本質に備えた学問分野である。理学部の使命は、先人たちが明らかにしてきた自然の理をよく理解し、創造力とチャレンジ精神をもって知の創造を開拓することで人類共通の知的資産を生み出すとともに、その体系化を通じて未来へと継承することにある。
- 医学部(医学科、保健学科)
医学は生物学という大きな学問領域の中に分類されますが、特に“ヒト“という生物を主対象としている点が特徴である。そのため医学を学ぶ者には知識とともに高い生命倫理観が求められる。そして医学部は医学を学ぶ学部であると同時に、医師や保健・医療専門職を育成する機関でもある。人生百年時代といわれる中で、ただ単に長生きするのではなく、心身ともに健康であり続ける時間、いわゆる”健康寿命”を少しでも延ばすことが大切になっている。それを実現するために社会の中心で働いているのが医学部で学んだ人たちである。少子高齢化社会の中で我々が果たすべき社会的役割はますます広がり重要になっている。
- 歯学部(歯学科)
医療人、研究者としての基本的素養、すなわち豊かな教養と人間性、高い倫理観を備え、「科学する心」を持って知的探求を行い得る高度専門職業人としての歯科医師、教育研究社を育成養成することを目標とし、基礎歯学と臨床歯学の統合を希求する「臨学一体」を基本理念とする。
- 薬学部(薬学科、創薬科学科)
薬は、病気と闘うために人類が編み出した英知の結晶である。これまで、新しい薬の開発により、多くの病気が克服されてきましたが、癌やアルツハイマー病など、未だ根治のための有効な薬が見出されていない病気がたくさんある。新しい薬を作り出すためには、病気の発症メカニズムの理解、病気に対する有効な薬の設計と合成技術の開発、薬の作用機序の解明、薬の適正な使用法の確立など、薬に関する総合的な学問(薬学)が必要である。教育理念は、薬を通じて人類の福祉と発展に貢献できる人材を育成することである。
- 工学部(機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、化学・バイオ工学科、材料科学総 合学科、建築・社会環境工学科)
工学部は、東北大学の伝統である「研究第一主義」・「門戸開放」・「実学尊重」を理念として掲げている。「研究第一主義」とは、真理の探究に向けて日夜研鑚する研究者の姿を平生から目のあたりにし、研究者とともに学生自らが努力を積み重ねることによって、学生も大きく成長できるという考え方である。また、「門戸開放」とは、多様な文化を持った人々を受け入れること、狭い専門分野にとらわれず広い視野を持つことを重視するという考え方であり、「実学尊重」とは、革新的な技術や新しい学問分野を開拓・展開することにより、安全安心で持続可能な社会の実現に貢献するという考え方である。工学部ではこの理念のもと、自然・人間・社会についての深い知識と、国際社会の一員としての広い視野を持ち、互いに尊重し合い、自ら考え行動する、創造性豊かな人材を育成すること、そして、世界を先導する研究者あるいは技術者としての基礎を身につけ、我が国ひいては世界の文明と産業を牽引し、人類の持続的発展に貢献することができる人材を育成することを教育目的とする。
- 農学部(生物生産科学科、応用生物化学科)
東北大学の建学の理念「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」に基づき、人類が生きていくための「食料」「健康」「環境」を課題に取り組む生物の産業科学に関する教育と研究を行っている。農学は、自然との共生をはかり、人類の生存にとって必須の食を含む多様な生物マテリアルの生産およびそのマテリアルの変換を探求する学問である。地球的規模で様々な課題が山積する今日、農学が日本と世界に果たすべき役割は非常に大きくなっている。
入学定員
平成31年度の入学定員を示す。
学部名
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入学定員
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文学部
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210
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教育学部
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70
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法学部
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160
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経済学部
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260
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20
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理学部
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324
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医学部
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医学科
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135
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保健学科
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144
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歯学部
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53
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薬学部
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80
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工学部
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810
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農学部
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150
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計
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2,396
|
20
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①入学情報|東北大学HPより引用
キャンパス・周辺地域の環境
東北大学には片平キャンパス、川内キャンパス、青葉山キャンパス、星陵キャンパスの4つのキャンパスがある。それぞれのキャンパスについて紹介する。
片平キャンパス
仙台市の中心部に位置し、1907年に東北帝国大学が創設された発祥の地である。東北大学で最も古いキャンパスであり、歴史的価値のある建築物が現存している。大学院や研究所、大学本部が設置されており、学部は設置されていない。
アクセス:仙台市地下鉄東西線 青葉通一番町駅 南1口より徒歩約10分
仙台市地下鉄南北線 五橋駅 北2・北4口より徒歩約10分
JR仙台駅 西口より徒歩約15分
仙台市営バス 東北大正門前下車 徒歩約5分
川内キャンパス
旧青葉城内に位置しており、東北大学の附属図書館本館が設置されているのをはじめ、近隣には宮城県美術館、仙台市博物館、仙台国際センター等が点在する、仙台随位一の文教地という環境にある。全学部の1、2年生はここで学ぶ。
使用学部:全学部教養課程、文学部、教育学部、法学部、経済学部
アクセス:仙台市地下鉄東西線 川内駅 キャンパス直結
仙台市地下鉄東西線 国際センター駅 西1口より徒歩約5分
青葉山キャンパス
青葉山は仙台市の中心部から西に数キロの距離に位置しながら、豊かな自然が現存する希少な場所である。主に理系学生が使用する。
使用学部:理学部、薬学部、工学部、農学部
アクセス:仙台市地下鉄東西線 青葉山駅 キャンパス直結
星陵キャンパス
大学病院をはじめ、医学部、歯学等が設置されており、地域医療の中核的拠点となっている。南に15分ほど歩くと、県庁・市役所及び東北一の繁華街である一番町がある。
使用学部:医学部、歯学部
アクセス:仙台市地下鉄南北線 北四番丁駅 北2口より徒歩約15分
学科・専攻
それぞれの学科・専攻について紹介する。
人文社会学科
2019年の段階で25の専修がある。それぞれの専修について紹介する。
- 国文学・・・古代から現代に至る、極めて幅広い多様な日本の文学を研究の対象とする。国文 学の研究にはさまざまな立場や方法があるが、東北大学国文学研究室では、文芸が学術の一種であるとの見地に立ち、日本文芸の様式、特質、展開を明らかにするとともに、その意義を世界文芸との関連において探求することを目指して、活発な研究と教育が行われている。
- 日本思想史・・・日本思想史学は諸外国や諸民族との対比において、「日本的」なものの考え方や価値観の形成過程とその独自性を、それを相対化する潮流をもふくめて、歴史的な視点から客観的に明らかにしようとする学問である。
- 中国文学・・・学生はまず基礎的な漢文読解力を身につける。4年次にもっとも関心を引く対象を選択し、必要な原典を、漢文・中国語・日本語を駆使して解読しながら卒業論文としてまとめる。
- 中国思想・・・人々が営んだ思想に光を当ててそれらの具体的様相や歴史的意味、さらには現在的意義を追及していく。
- インド学仏教史・・・インド・ヨーロッパ語族の1分派であるアーリヤ諸部族がインド進出以前にもっていた言語文化の背景から、インドに発して、チベット、東アジアに展開したぶ仏教に至る、3000年を超える時代を対象とする。授業では文法書や研究所を参照にしつつ、基礎的な原典を読む。
- 英文学・・・英文学は紀元9世紀ころから現代に至る小説、演劇、詩などいろいろなジャンルがあり、しかも、地域的には必ずしもイギリスに限定されない。オーストラリア、南アフリカ、カナダなどの文学、さらにはアメリカ文学も広い意味での英文学に含めることができる。
- 英語学・・・現代言語学の観点から英語のさまざまな側面を研究する。英語学の研究では、十分な英語力が前提となるため、英語の授業に加えて、高等英文法解釈や英語母語話者による英語論文作成法を通して、読解力と表現力の養成に努めている。
- ドイツ文学・・・ドイツ文学という名前であるが、文学に限らず、ヨーロッパの中・東部に拡がる「ドイツ語圏」由来する文化を学ぶ。
- フランス文学・・・フランス人を含む5名の先生がフランス語およびフランス文化を教える。フランスの大学と交換留学協定があり、留学も盛んに行われている。
- 哲学・・・ヨーロッパを中心とした西洋哲学を主に扱う。スタッフの研究領域は、古代哲学、近現代哲学、科学哲学、生命環境倫理学などである。
- 倫理学・・・ドイツとフランスの倫理思想を中心として、ヨーロッパの諸思想を体系的ならびに歴史的に研究している。
- 言語学・・・言語学は、人間のことばそのものを研究して、「ことばとは何か、言葉はどのように働いているのか」という問いに答えようとする学問である。日本語、英語からマイナーな言語まで、さらには手話も含めて、話し手の数の多さや政治的・経済的な力の優劣を問わず、すべて扱うことができる。
- 国語学・・・国語学は、過去および現在の日本語または過去から現在へ変遷した日本語を研究対象とする学問である。
- 日本語教育学・・・外国人学習者に日本語を効果的に教える方法を研究することと、異なる文化社会に育った人間同士がコミュニケーションを行う場合に、どうすればスムーズな相互理解が達成できるのかを考え、実現するための方法を追及することの2領域を扱う。
- 日本史・・・日本の国家と社会、及びその構成員であった人々のさまざまな活動と、そこから生み出された文化、そしてさまざまな国や地域・民族とのかかわり方などの歴史的展開を研究対象としている。
- 考古学・・・城柵や集落などの遺跡、住居跡などの遺構、出土し遺物を主な研究の対象として、歴史の復元を進める。
- 東洋史・・・東アジアの漢字文化圏、中でも中国史に中心をおいて教育と研究に取り組んでいる。
- ヨーロッパ史・・・文字で書かれた記録が今に残る時代・地域を研究対象としている。つまり、古代地中海世界から始まり、ヨーロッパ世界が成立する中世を経て、直接現代につながる近代ヨーロッパや南北アメリカの歴史について研究する。
- 東洋・日本美術史・・・作品が伝えている情報を自らの感覚と知識をもとに言葉にすることが醍醐味である。まずは美術作品をよく見ることが必要である。研究室のメンバ0は作品化札のために国内・国外に出かけてゆき、新しい学生は、研究室として行う研究旅行の下準備や実地での観察を通して、研究の方法を学んでいく。
- 美学・西洋美術史・・・芸術作品をどう見るか、その価値を美学において理論的な視野から、美術史において作品自体を歴史的コンテクストの中で調査し、その様式、図像、社会的役割について各自がテーマに即して研究している。
- 社会学・・・社会の構造や変動に注目しながら、人間と社会との相互作用を包括的・多面的に研究する学問である。人文・社会系の学問の中でも同時代的性格がつよい。自我をめぐるミクロ的な問題から地球環境問題に至るまで、葉が広い領域で研究が行われている。
- 行動科学・・・人間の行動や社会についてなぜという問いをたて、それにこたえようとすることで、人間と社会を統一的に研究する。行動科学が扱う問題は、社会学・心理学・経済学・政治学など多くの専門分野と共有しているものである。また、主な研究方法として数学や統計を使うため、行動科学は文科系・理科系といった枠を超え、さまざまな学問領域の交差点に位置しているといえる。
- 心理学・・・心理学が目指すのは、心の仕組みを明らかにすることである。このとき、沈思黙考して頭の中で結論を得るのではなく、データを集めて科学的な手続きによって明らかにする。
- 文化人類学・・・長期間にわたって現地に住み込み、そこに生きる人々の日常生活を細々と観察し、人々の話に耳を傾けるというフィールドワークの手法を用いて、一見「奇妙」な生活習慣が現地の人々にとって持つ意味を解き明かし、彼らの人生観や世界観を理解しようという学問である。
- 宗教学・・・デスクワークとフィールドワークを併用する中から、理論的研究と実証的研究を行うことにある。理論的研究に関して言えば、宗教学の古典的理論、とりわけ宗教現象学理論の再検討は本専攻分野が伝統的に力を入れてきた研究領域であり、現在も継続されている。実証的研究の場合、映像記録を活用した宗教研究に特色を持ち、堀、楠、華園歴代教授によって撮影・編集された貴重な映像資料から調査研究がされまた、収集も継続されている。
教育科学科(教育学コース、教育心理学コース)
到達目標
- 教育学コース
1.教育の思想・歴史・組織・制度、社会諸制度とのかかわりの中で派生する諸問題に対して、自ら問題に対処できる力量の形成を目指す。
2.教育の思想・歴史・組織・制度、社会諸制度とのかかわりの中で派生する諸問題の解明・解決に適した教育学及び教育関連諸学の研究法を選択し、研究計画を立案できる力量の形成を目指す。
3.教育学・教育関連諸学の研究論文を正確に理解し、建設的に批判・評価できる力量の形成をめざす。
4.教育の思想・歴史・組織・制度、社会諸制度とのかかわりの中で派生する諸問題に対して、自ら問題に対処できる力量の形成を目指す。
- 教育心理学コース
1.教育や発達・適応に関する諸現象について、人間行動・心理的状態に関わる側面から心理学的な概念・理論・専門用語で的確に記述し説明できる力量の形成を目指す。
2.教育や発達・適応上の諸問題の解明・解決に適した心理学的研究法を選択し、研究計画を立案できる力量の形成を目指す。
3.教育心理学関連の研究論文を正確に理解し、建設的に批判・評価できる力量の形成を目指します。
4.教育や発達・適応上の疎問題に対して、みずから対処できる力量の形成を目指す。
法学科
法学・政治学に関する正確な基礎知識を身につけ、鋭い正義感覚と幅広い視野から社会に伏在する諸問題を発見・分析し、その解決に努めることをもって、良き社会の実現に貢献する人材すなわち「法政ジェネラリスト」養成を教育目的としている。
経済学科
変動する経済社会のメカニズムを解明する。経済と社会の仕組みやその動きを、理論、政策、歴史といった多様な側面からみていく。また、統計データの分析手法を学び、近未来の経済動向を予測する。環境や福祉にも目を向ける。
経営学科
企業や地域社会の抱える諸問題を解決する。企業を中心とするさまざまな経営体の仕組みや運営について学ぶ。国際化し複雑化した現代社会の中で企業と社会はどのように関わるのか、企業の戦略はどうあるべきか、こうした理論的、歴史的、実践的な角度からみていく。また、地域社会の抱える課題を明らかにし解決する方策を探る。
数学科
自然界の現象を記述する言葉として、数学は不可欠である。数学は20世紀の半ばまでは物理学とともに発展してきたが、20世紀後半から21世紀の今日に至るまで、整数論による暗号解析、数理生物学による生命現象の追求、確率論による金融工学への展開、情報幾何学の脳理論への応用などに象徴されるように、数学は自らの進化に加えて幅広い分野に深く関わっている。
東北大学においては、代数学、幾何学、解析学、基礎論など数学のさまざまな分野で活発な研究が行われていて、世界をリードする実績を誇っている。
物理学科
物理学は、自然界の出来事にひそむ基本法則や原理を発見し、新しい現象を予測、説明する学問である。東北大学の物理学教室は、日本屈指の規模とレベルを誇り、物理学の主要な分野をカバーしている。
素粒子、宇宙論、原子核の分野では、宇宙の起源、ニュートリノ、ハイパー原子核などを対象として、日本および世界各地で実験を行っている。物質の構造や性質に関する分野(物性物理)では、磁性、光、電気伝導、相転移などの現象を幅広い手法で探求し、世界をリードする研究を進めている。両分野ともに理論的な研究も活発に行われている。
宇宙地球物理学科(天文学専攻・地球物理学専攻)
- 天文学専攻・・・全国でも数少ない天文学(宇宙物理学)の総合的な教育・研究を行っている。系外惑星探査、恒星、銀河、銀河団、宇宙などの天文学のほとんどの分野をテーマに理論、数値シミュレーション、観測によって総合的に研究している。また独創的な観測装置を開発し、星間物質、銀河の形成、活動性などの解明に大きな成果をあげている。国立天文台との共同利用施設などで観測を行い、研究成果につなげている。
- 地球物理学専攻・・・地球物理学は、物理学を基礎とし、固体地球、海洋、大気、超高層大気、電磁圏、そして惑星圏を研究する広い学問領域の総称である。私たちの学部教育では、まず物理学の基礎を習得した後、地球と太陽系惑星システムに関するさまざまな教科を学ぶ。講座とセンターに属する教官が密接に協力し、地球物理学専攻の学部教育と大学院研究教育を担う。
化学科
物質にまつわるさまざまな自然現象は、原子・分子の働きの結果、生じたものである。さまざまな物質の持つ薬理作用、毒性、色、磁性などは、どのようなしくみによって現われるものだろうか。このように問い続けながら、新たな分子を合成しその構造と性質を調べることで、現代社会を支えるさまざまな物質が生まれ発展してきた。
研究分野は、生物化学、有機化学、無機化学、分析化学、物理化学など多岐にわたり、医学、薬学、農学、材料科学、環境科学など多くの応用・実用研究を支える柱となっている。
地圏環境科学科
地圏環境科学では、地球46億年の海・陸の環境変動と活断層・地震の研究が主体である。深海掘削船「ちきゅう」やバイカル湖底などの掘削試料、サンゴ礁、陸上の試料などを用いて研究している。生物大量絶滅、エルニーニョ、氷河期・間氷期、ヒートアイランドなどの研究が目玉となっている。卒業論文には大変力を注いでいる。 また、国内各地および熱帯から亜寒帯にいたる広い範囲で、大小様々なスケ-ルでの環境研究、地域研究を進めている。
地球惑星物質科学科
人類は、太陽系の誕生から46億年におよぶ地球の進化の中で生まれてきた、生命体の一つである。私たちは、この人類を育み、その存在の基盤となっている地球や太陽系の惑星の、その成り立ちと構成、現象を明らかにすることを研究の柱としている。 研究課題はさまざまである。鉱物・岩石・隕石の生成過程を解明して、地球や惑星の起源や進化、生命の発生や絶滅を追求したり、日本列島の火山活動や地震活動について理解を深めたりする一方、地球深部の物性測定や物質の解明にも取り組んでいる。
研究教育活動の中で、宇宙空間を模擬した微小重力での結晶成長実験を行ったり、地球内部の高圧環境を再現した実験をおこなったりするなど、ナノレベルから太陽系サイズまでの研究を行っている。また、フィールドワークはテーマに合わせて日本だけでなく世界各地で調査をしている。
生物学科
生物学科では、分子から細胞、動植物個体の発生や環境適応、進化、脳・認知・行動など、多様なレベルを研究対象とし、生物に共通するしくみや個別の原理を解明するための教育と研究を進めている。38億年前に誕生した生命は、46億年前に誕生した地球を舞台にさまざまなドラマを展開してきた。そして現在の地球上には200万種以上の多様な生物が存在していると推定されている。
分子、細胞、個体、集団、環境それぞれの階層レベルで見られる生命現象は、相互に連携しながら、地球生態系としての調和を達成している。私たちがなによりも大切にしているのは、なぜだろうという疑問を抱く好奇心と、生命現象の不思議と美しさの秘密に迫りたいという探究心である。
医学科
医学部医学科では、「研究第一」、「実学尊重」の建学理念のもとに、研究心を有する医療・医学研究リーダーを養成する。研究心を持って一生にわたって能動的に学習し続ける姿勢と学習法を体得するための6年間を過ごす。3年次には20週間の基礎医学修練があり、研究の進め方や成果の発表の仕方などを学び、医学研究を自ら遂行できる能力を習得し「研究第一」を実体験する。4、5、6年次の臨床修練、高次臨床修練では、東北大学病院で日常診療から最先端高度医療までを学ぶ。
また、東日本大震災の被災地を含む東北全域に広がる東北大学関連病院で学ぶことで被災地医療復興および地域医療の重要性、やり甲斐を体得する。さらに、配属診療科によっては海外の医療機関での留学実習も実施しており、これらの多彩な臨床実習を通じて「実学尊重」を高いレベルで実現する。
保健学科(看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻)
- 看護学専攻・・・看護が担うケアはヒューマンケアであり、人間の誕生から死を迎えるまでの一生涯において、健康でよりよく生きることを支援する活動である。また、看護学は病人の療養生活の援助や疾病の予防・健康維持増進のための日常生活、及びセルフケアのありかたを追求するヒューマンサイエンスである。看護学専攻では、様々な知識と対象を理解できる人材を育成する。
- 放射線技術科学専攻・・・放射線医療の分野には画像診断、核医学、放射線治療の3つの領域があり、超音波・磁気・X線・放射性同位元素によって人体の内部を画像化し診断すること、疾患部を放射線によって治療するなどに大別できる。それは安全で正確かつ高精度であることが絶対条件であり、それを完全に満たすための学問が放射線技術科学である。それらは放射線基礎医学などから医療機器の理論,診断画像の撮影および構築法、放射線治療および生物学、放射線計測法および管理など広範囲な学問領域からなる。
- 検査技術科学専攻・・・医学・医療技術の進歩に伴い、臨床検査法は高度に専門化しつつあり、幅広い教養とより深い専門知識を持つ臨床検査技師の育成が望まれている。本専攻では遺伝子工学を含めた検査学の基礎的事項を基礎検査学講座で学び、また、臨床検査学的な事項を臨床検査学講座で重点的に学ぶ。さらに指導者・教育者・研究者へと発展しうる優れた人材を育成する。
歯学科
歯科医学を学ぶ。歯科医学とは、健康で豊かな生活を営む上で大切な口腔の健康管理を通じて、人類の幸福に貢献することを目的とした生命健康科学(Life-Health Science)の一分野である。その対象は、四大歯科疾患といわれるう蝕(虫歯)、歯周病、不正咬合、顎関節症をはじめ、口腔癌などの腫瘍、交通事故による骨折、口唇口蓋裂、顎変形症などの先天異常など、口を中心とする顎・顔面領域の様々な疾患にわたっている。これらの疾患は、口腔・顎・顔面領域の働きを障害することはもちろんのこと、ときとして体の他の部位、あるいは全身的に影響を及ぼすこともある。また全身的疾患に伴う症状が口腔・顎・顔面領域に現れることも珍しくない。
従って、歯科医学を修めるためには顎・口腔領域の知識のみならず、人体の組織と機能、それを支える生命現象、さらには病気の成り立ちなどを広く学ぶ必要がある。また、歯科医療を行うためには、一般医療の知識と技術に加え、歯科医療に必要な独自の知識と技術が要求される。
薬学科
薬学科は薬剤師養成コースであり6年制である。6年間の教育を修了し、薬剤師国家試験に合格することで薬剤師の免許を得ることができる。薬剤師として、医療人として、病院や薬局、地方自治体等に就職して活躍する事となる。また、一般企業に就職することも可能である。
創薬科学科
4年制の研究者・技術者養成コースである。学部4年間+修士2年間が基本コースで、修士号取得後一般企業等の研究職・開発職に就くことが可能となる・さらに博士号を得ることで海外も含めた大学や企業などの研究所の研究職に就く道が開かれる。また、研究者としてではなく学部4年間で学んだことを一刻も早く社会で試したい人は、学部4年の卒業と同時に就職することもできる。
機械知能・航空工学科(機械システムコース、ファインメカニクスコース、ロボティクスコース、航空宇宙コース、量子サイエンスコース、エネルギー環境コース、機械・医工学コース、国際機械工学コース)
- 機械システムコース・・・このコースでは、機械システムの基本である機械工学を重視しながら、新しい分野を開拓するための基盤となる学力を養う。履修する科目でいうと、数学にはじまり、力学、電磁気学、流体力学、材料力学、計測工学、制御工学、機械設計工学、ナノ加工学etc. …と実に幅広いのが特徴である。機械工学の基礎技術を身につけるために、機械知能・航空実験、機械知能・航空研修、計画及び製図なども実践する。
- ファインメカニクスコース・・・物質をナノメートルの領域、すなわち原子や分子のスケールで自在に制御する技術=ナノテクノロジー。これをサイエンス(科学)からエンジニアリング(工学)に展開するために必要な機械工学の基礎を学ぶのが、ファインメカニクスコースである。科目名で言えばナノメカニクス入門、機械設計工学、創成学、電子デバイス、破壊力学、トライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)、微小機械加工学、メカノプティクス(光学と機械工学を融合させた分野)などを学ぶ。
- ロボティクスコース・・・ロボットはメカ、エレクトロニクス、ソフトウェアなど、様々な技術の融合・複合である。ロボティクスコースでは、人とロボットが協調して作業を行うための研究、分子レベルの部品を設計してナノロボットをつくる研究、災害時に用いるレスキューロボットの開発、高度な画像解析技術に関する研究などを行っている。また、次世代ロボットに利用する各種センサーの研究、「もの」のインターネット(Internet of Things)を支えるマイクロ・ナノシステムの研究、それらを利用した先進的なアプリケーションの開発なども行っている。
- 航空宇宙コース・・・学びと研究のキーワードは「シミュレーションサイエンス」と「スペーステクノロジー」。極限状態における気体の流れや、新素材を用いた構造のシミュレーション技術を研究し、新しい航空機や宇宙機の最適なデザインを探求する。また深宇宙探査の主役である自律型の探査ロボット、宇宙ステーションのような大規模な宇宙構造体、宇宙空間に飛び出す宇宙機の新世代推進エンジンなどをテーマとして、最先端の「スペーステクノロジー」を学ぶ。そしてその成果は、これまでも、これからも我が国の航空機開発および宇宙開発に大いに役立てられる。
- 量子サイエンスコース・・・電子・原子核・原子といった量子レベルでの現象について理解を深め、原子核反応によって生成される核エネルギーを制御し、有効に利用する原子炉および核融合炉の原理や仕組みを学習する。さらに、放射線の高度利用(医療診断・新素材開発)についても学習する。このように、本コースでは、複数の学問を統合した総合工学を学ぶことができる。
- エネルギー環境コース・・・地球環境の保全と、地球環境と調和した社会の発展が強く求められているいま、地球をシステムとしてとらえ、地球と共生できる人類の未来をどのように築くべきか、そのためには何ができるかを「工学」の視点から学ぶ。クリーンな自然エネルギー(地熱、風力、太陽光等)の開発、水素エネルギーなどの新エネルギーシステムなど、「地球」を舞台に「環境」と「エネルギー」をキーワードに、新たな人類社会を考える。
- 機械・医工学コース・・・本コースでは、医療や福祉に役立つ工学の基礎を学びます。数学・力学・制御をしっかりと身に付けたうえで、生体の構造と機能を、細胞から臓器システムに渡るマルチスケールで理解し、その機械工学との接点を把握して説明できるようになる。さらに、最新の医工学研究に接する機会も豊富に用意されている(講義としては生体医工学など)。研究を通して、医用材料の開発や加工、医用デバイス・機器の開発、医用シミュレーションなどについて、医療技術の進展と合わせて学ぶことができる。
- 国際機械工学コース・・・本コースは、世界最高水準の研究と教育の場を世界中の全ての若者に提供することを目的に、日本で初めて学科教育を英語化した工学学位コースで、2011年10月に開講した。現在は留学生を対象としていて、世界各国から日本の文化や科学技術に興味をもって日本で学びたい意欲のある学生が集っている。2017年10月からは、世界最先端学術・研究拠点における英語教育、研究指導の環境を日本人にも開放し、日本で初めて国籍、ジェンダーを問わない、英語教育を基盤とした国際共修工学コースに衣替えした。日本語コースと教育内容は完全に一致しているため、日本にいながら英語での工学教育を受けることができる。なお、卒業研究は本学科の他の7コースにそれぞれ分かれて日本語コースの学生と同一環境で取組んでもらいるが、研究指導も英語で実施する。
電気情報物理工学科(電気工学コース、通信工学コース、電子工学コース、応用物理学コース、情報工学コース、バイオ・医工学コース)
- 電気工学コース・・・電気工学コースでは、自然エネルギーを安定な電気エネルギーに変換して供給する電力システム、新エネルギー源としてのエネルギーハーベスト(環境発電)、地上から宇宙にいたるエネルギー源として高密度プラズマ、ワイヤレスでエネルギーを送る非接触給電、損失の無い送電を実現する超電導、超高速で低損失な電力変換を実現するグリーンエネルギー集積デバイス、環境と人にやさしい未来の移動体など、将来の社会を支える電気エネルギー技術の研究と教育を行っている。
- 通信工学コース・・・通信工学コースでは、ヒューマンインターフェース、コンピュータネットワークからワイヤレス通信システム設計に至る情報通信技術の基礎を学ぶとともに、ヒューマンコミュニケーションの未来に向かって挑戦する。通信工学コースの研究室では、いつでもどこでも超高速で通信できる新しいワイヤレス技術や、次世代通信用の光ファイバなどの研究をしている。また、人と人との通信だけでなく、ロボットなど機械との通信に必要となる音声認識・音声合成・画像認識、コンピュータネットワークを活用する並列・分散処理技術の高度化に取り組んでいる。
- 電子工学コース・・・電子工学コースでは、固体物理・プラズマ物理などを基盤として、これまでにない大容量記録、高速処理、低消費電力を可能とする新材料・デバイスを創出するとともに、撮像・画像処理・表示などの知的画像システムを構築することを目指して、研究と教育に取り組んでいる。
- 応用物理学コース・・・応用物理学コースでは、これからの社会に対応できる人材の育成と社会が必要とする科学技術の発展を目指して、物理学の基礎から工学応用まで、組織的な教育・研究を行っている。
- 情報工学コース・・・情報工学コースでは、ハードウェア、ソフトウェアなど、コンピュータシステムを構築する基礎技術を体系的に学ぶ。さらに、習得した技術を活用し、知能ロボット、ビッグデータ科学、情報通信技術、医療情報処理、画像・音・言語メディア情報処理など、高い信頼性と性能が求められる最先端システムの構築に挑戦する。
- バイオ・医工学コース・・・バイオ・医工学コースでは、電気・電子工学の基盤について学ぶとともに、複雑な生体システムを科学的に計測・解析して制御するための方法論を身に付け、健康維持や医療への応用を目指す。
化学・バイオ工学科(応用化学コース、化学工学コース、バイオ工学コース)
- 応用化学コース・・・原子・分子レベルで物質構造を解析し、分子設計に基づく高機能物質、新素材の合成や高感度分析法を開発する。さらには資源・エネルギー化学、環境保全技術などに関する研究を行っている。
- 化学工学コース・・・身のまわりのさまざまな製品を対象として地球環境に優しく、効率的、エネルギー的そして経済的にも優位に生産することができるかという課題を設け、研究している。エネルギー有効利用を目指した燃焼技術の開発、高機能材料プロセスの開発、バイオマス資源の高効率利用、超臨界状態を利用する新規物質製造プロセスなど、研究対象は多岐にわたる。
- バイオ工学コース・・・生物のもつ精緻な機能を工学の立場からとらえ、人類の発展に貢献する研究と技術開発を行っている。遺伝子、蛋白質、糖質、有機分子に加えて、微生物、酵素、抗体などが働く仕組み、生体情報、エネルギーの伝達や免疫応答の操作について学び研究する。
材料科学総合学科(金属フロンティア工学コース、知能デバイス材料学コース、材料システム工学コース、材料環境学コース)
- 金属フロンティア工学コース・・・金属素材産業は現代の工業を支えている。その最も基本となる粗金属から不純物を取り除いく方法、様々な元素を配合する際の溶融金属内の化学反応(物理化学)、温度や組成の違いがもたらす材料特性の変化を予測する方法(材料組織学)、溶けた金属から精密な形状の製品を造るための伝熱・流体の力学、製造した金属材料の原子構造や組成を分析する結晶回折学や分析科学等を学ぶ。
- 知能デバイス材料学コース・・・金属、セラミックス、半導体の原子構造、電子状態、電気化学反応等を学ぶことによって、熱的性質、電気的性質、磁気的性質、機械的強度、耐食性といった物性の生まれる仕組みを理解し、様々な固体材料、たとえば電子デバイス、磁気デバイス、光デバイス、熱関連デバイス、燃料電池等のエネルギー材料等に応用するための基礎を学ぶ。
- 材料システム工学コース・・・工業製品は様々な素材や部品からできているが、それぞれの材料の特徴を活かし組み合わせて使う材料設計手法や、材料を機械部品や使用しやすい板材や線材にする加工技術、近年注目されるマイクロスケールの加工技術、医療応用や生体の筋肉等に学ぶ新材料の開発に結びつく科目を学ぶ。
材料環境学コース・・・20世紀の人類社会は、大量の資源とエネルギーを消費して、製品とともに環境汚染物質を排出してきた。21世紀には、省資源・省エネルギー型の材料製造技術、リサイクル技術、地球環境への負荷の小さい材料、材料の全ライフサイクルにわたる環境負荷評価技術の開発が求められている。本コースでは、これらの技術を開発し、持続可能な発展を実現するために必要な材料工学の基礎を学ぶ。
建築・社会環境工学科(社会基盤デザインコース、水環境デザインコース、都市システム計画コース、都市・建築デザインコース、都市・建築学コース)
- 社会基盤デザインコース・・・道路や橋、鉄道や空港など、社会を支える「縁の下の力持ち」的な社会基盤構造(Infrastructure)の研究・開発をフィールドとするのが、社会基盤デザインコースである。
- 水環境デザインコース・・・生命の源(「Water is Life!」)となる水環境を、どのように保全し、整備していくか。河川や海岸の自然現象の解明、リモートセンシングや測器の観測技術の開発、土砂や栄養塩動態地図の作成、乱流や土砂移動の理論構築、微生物や植物を用いた水処理技術開発、津波や洪水のコンピューターシミュレーション、災害時の避難解析、干潟や湾、湖の水の流れと生物相の評価等が、水環境デザインコースの研究テーマとなっている。まさに、フィールドワークとミクロの分析によって深められる領域である。
- 都市システム計画コース・・・都市は、どのように成り立っているのか、どのようにマネジメントしていくべきか。それらを解き明かすには、工学分野だけでなく、地理学、経済学、社会学、心理学、法学、歴史学等、あらゆる分野から切り込んでいく必要がある。都市システム計画コースでは、都市の盛衰パターンの理論的解明(抽象的研究)から、地域経済データを用いた空間経済の実態把握(実証的研究)、更に、公共交通システムの計画、交通渋滞の制御、都市施設計画の経済評価、都市/地域計画の計画制度、空間情報の分析技術、被災地支援の仕組みづくり、都市景観のデザイン、といった個別研究(実践的研究)まで、非常に幅広く取り組んでいる。複数の教員が時には研究室を横断して連携することで丁寧な学生指導を徹底している。
- 都市・建築デザインコースおよび都市・建築学コース・・・『よりよい都市・建築』を創造していくためには、その基礎となる様々な分野における知識の蓄積が不可欠である。そのために、高度なデザイン力を身につける「都市・建築デザイン学」、人間活動と空間特性との関連において合理的な空間の実現を目指す「都市・建築計画学」、全ての基礎となる歴史的形成過程を学ぶ「建築史学」、建築の安全性・生産性を追究する「建築構造学・建築材料学」、最小の環境負荷で健康で快適な空間を実現する熱・空気・光・音などの環境を研究する「都市・建築環境工学」などの分野があり、多彩かつ高度な知識とその応用力を身につけることができる。
生物生産科学科(植物生命科学コース、資源環境経済学コース、応用動物科学コース、海洋生物科学コース)
- 植物生命科学コース・・・植物生命科学コースの教育・研究は、各種農作物の栽培原理からバイオテクノロジーの分野に及んでいる。言い換えれば、個体レベルから遺伝子レベルまでに及ぶ農作物の教育・研究、さらには地球規模までの幅広い分野にわたり、農作物の生産科学を中心とした植物生命科学の教育・研究を行っている。例えば、農作物の収量成立機構、花芽形成と発達メカニズム、土壌と植物の相互作用、植物の生殖機構、遺伝子組換え技術の開発と利用、植物ウイルスや糸状菌と植物の相互作用、昆虫の生態研究と寄主選択メカニズム、土壌微生物の機能解明と有効利用、農作物の生産性と環境保全との調和、森林生態などについて教育・研究を行っている。
- 資源環境経済学コース・・・本コースは、アジア圏を中心とするグローバルな領域で人類の生存にかかわる資源・環境・食料問題について考究し、環境と調和した「持続的農業生産・社会システムの構築」のための政策・制度・経営・地域システムのあり方について、社会技術の視点や倫理学的発想も取り入れて教育・研究を行っている。
- 応用動物科学コース・・・主として家畜・家禽などの動物から、乳・肉・卵・衣料・薬品などのより品質の優れた生産物を効率よく作り出し、高度に利用してゆくことを目指した広範囲の教育と研究を行っている。そのために動物の生理生態免疫機能を解明し、広範な技術を駆使して生産能力を向上させ、その動物生産物の高度利用をめざすと共に、さらに新しい動物資源の開発を行い、環境と健康に配慮した持続的動物生産を目指し、人間生活を一層豊かなものにするための研究を続けている。
- 海洋生物科学コース・・・海とそこに生息する生物を研究している。
応用生物化学科(生物化学コース、生命化学コース)
- 生物化学コース・・・生物化学コースは7つの分野から構成されており、本学部におけるバイオテクノロジー、ライフサイエンス教育・研究の中心的役割を担っている。研究対象は、植物(イネなど)、動物(人間を含む)、微生物(細菌、麹菌、酵母など)およびそれらの生産する有用生体高分子や生理活性有機化合物など多岐にわたり、生物の示す様々な生命現象の制御メカニズムの解明、生物が生産する物質の構造や機能の解明、生物の持つ潜在的物質生産機能の開発・応用などを通して、人類の豊かな未来の創造に貢献することを強く指向している。様々な生命現象や生物の生産する物質の構造・機能などを明らかにするために、ゲノム科学、分子生物学、細胞生物学、遺伝子・タンパク質工学、有機化学などの最新の手法を駆使し、遺伝子・タンパク質レベルはもとより、低分子レベルまで掘り下げて、現象・機能を本質的に理解することを目指している。
- 生命化学コース・・・生命化学コースは9研究室より成り、主に化学的方法を使って食糧や生体分子の構造と機能の関係について教育と研究を行っている。現在進められている研究には、食品成分として重要な脂質の構造と機能、食品や生体内における過酸化脂質の生成機構及びその老化・疾患との係わり合いの解明、更にはその防止法としての抗酸化機構の解析と開発、蛋白質の機能解折とその高度利用法の開発、ビタミンを始めとする様々な栄養成分の機能の解明と生活習慣病の予防、味の化学、食品や生体成分の高感度分析法の開発、多剤耐性菌克服のための抗菌性化合物の分子デザイン、強力な生物活性を示す天然有機化合物を対象とした実用的かつ効率的な全合成研究、食中毒の原因物質である自然毒の特定と構造決定、分析方法の開発、生物活性発現機構の解明、物理化学的手法を用いた食品成分の評価法の開発などがある。
特徴・資格
それぞれの学部で取得できる資格について紹介する。
- 文学部
中学校教諭一種免許状(国語・社会・英語・ドイツ語・フランス語・宗教)
高等学校教諭一種免許状(国語・地理歴史・公民・英語・ドイツ語・フランス語・宗教)
日本語教育教員
学芸員
社会調査士
- 教育学部
中学校教諭一種免許状(社会)
高等学校教諭一種免許状(公民)
社会教育主事
学芸員
- 理学部
中学校教諭一種免許状(数学・理科・社会)
高等学校教諭一種免許状(数学・理科・地理歴史)
学芸員
測量士補
- 医学部(医学科)
医師国家試験受験資格
- 医学部(保健学科)
看護学専攻・・・看護師、助産師国家試験受験資格
放射線技術科学専攻・・・診療放射線技師国家試験受験資格
検査技術学専攻・・・臨床検査技師国家試験受験資格
- 歯学部
歯科医師国家試験受験資格
- 薬学部
薬剤師国家試験受験資格
中学校教諭一種免許状(理科)
高等学校教諭一種免許状(理科)
- 工学部
中学校教諭一種免許状(数学・理科)
高等学校教諭一種免許状(数学・理科・工業・情報)
電気主任技術者
甲種危険物取扱者試験受験資格
測量士
一級建築士試験受験資格
- 農学部
食品衛生監視員
食品衛生管理者
中学校教諭一種免許状(理科)
高等学校教諭一種免許状(理科・農業・水産)
名物行事や教授・講義など
東北大学の学園祭や授業について紹介する。
⑴東北大学祭
東北大学祭は毎年10下旬より3日間開催される東北大学の学園祭である。東北大学川内北キャンパスで行われ2020年で72回目を迎える。企画数は200を超え、毎年およそ45,000人が来場する。
⑵憲法
法学部の授業である。憲法の基本的な理解を深めるとともに、今日問題となっている先進的な論点んについての議論にもふれることができる。授業は2単位の授業で150ページにも及び、少しでも情報の伝達量を増やそうという先生の配慮がそのレジュメの重みとなって伝わってくる。講義はレジュメに則って行われ、教科書の記述や判例の意義について丁寧な説明を加えてくださり、自習では理解がおぼつかない箇所を十分に補うことができる。
⑶留学のすすめ
文学部の授業である。留学経験者の先輩がオムニバス形式で登壇し、自身の経験を語ってくれる。留学先の地域もさまざまで、実際に留学したときの生活を話してくれるため、留学に少しでも関心のある人は受けるとためになる。
⑷日本経済
経済学部の授業である。日本の経済について、日本産業の発展の経緯、アベノミクスの効果、金融・財政について、現在の日本の雇用形態の問題点といったことを学べる。産業について興味のある人には非常に役に立つ。
⑸基礎設計
工学部建築・社会環境工学科の授業。パスタブリッジ、粘土のダム、橋の模型の設計、工作をする。建築学科の授業ということで実際に将来の自分の仕事に直接関わってくる課題なため面白い。
入試情報
入試種別
東北大学の入試形式には以下のものがある。
- 一般入試(前期・後期)
- AO入試
- 特別入試
- 学部編入学入試
受験日程/科目/難易度/平均点
令和2年度の一般入試(前期・後期)の受験日程、受験科目を紹介する。
⑴受験日程
出願受付期間:2020年1月27日(月)~2月5日(水)正午 郵送必着
第一段階選抜の結果発表:2020年2月12日(水)午前9時30分
個別学力試験実施:前期 2020年2月25日(火)、26日(水)
後期 2020年3月12日(木)
合格者発表:前期 2020年3月9日(月)午後3時
後期 2020年3月22日(日)午後1時
入学手続き:前期 2020年3月12日(木)~15日(日)必着
後期 2020年3月25日(水)~27日(金)必着
⑵受験科目
学部・学科等
|
国語
|
地歴公民
|
数学
|
理科
|
外国語
|
面接試験
|
計
|
総点
|
文学部
|
センター
|
100
|
200
|
100
|
100
|
100
|
|
600
|
1600
|
個別
|
400
|
|
200
|
|
400
|
|
1000
|
教育学部
|
センター
|
100
|
100
|
100
|
50
|
100
|
|
450
|
1250
|
個別
|
300
|
|
200
|
|
300
|
|
800
|
法学部
|
センタ
|
100
|
100
|
100
|
50
|
100
|
|
450
|
1350
|
個別
|
300
|
|
300
|
|
300
|
|
900
|
経済学部
上段
文系
下段
理系
|
センター
|
100
|
200
|
100
|
100
|
100
|
|
600
|
1200
|
個別
|
200
|
|
200
|
|
200
|
|
600
|
センター
|
150
|
100
|
150
|
100
|
100
|
|
600
|
1200
|
個別
|
|
|
200
|
200
|
200
|
|
600
|
理学部
|
センター
|
100
|
50
|
100
|
100
|
100
|
|
450
|
1250
|
個別
|
|
|
300
|
300
|
200
|
|
800
|
医学部
上段医学科
下段
保健学科
|
センター
|
50
|
50
|
50
|
50
|
50
|
|
250
|
1200
|
個別
|
|
|
250
|
250
|
250
|
200
|
950
|
センター
|
100
|
100
|
100
|
100
|
100
|
|
500
|
1250
|
個別
|
|
|
200
|
200
|
200
|
150
|
750
|
歯学部
|
センター
|
100
|
50
|
100
|
100
|
100
|
|
450
|
1050
|
個別
|
|
|
200
|
200
|
200
|
|
600
|
薬学部
|
センター
|
100
|
50
|
100
|
100
|
100
|
|
450
|
1550
|
個別
|
|
|
400
|
400
|
300
|
|
1100
|
工学部
|
センター
|
100
|
50
|
100
|
100
|
100
|
|
450
|
1250
|
個別
|
|
|
300
|
300
|
200
|
|
800
|
農学部
|
センター
|
100
|
50
|
100
|
100
|
100
|
|
450
|
1350
|
個別
|
|
|
300
|
300
|
300
|
|
900
|
②自己作成・転載OK
学部・学科等
|
国語
|
地歴公民
|
数学
|
理科
|
外国語
|
面接試験
|
計
|
総点
|
経済学部
上段
文系
下段
理系
|
センター
|
200
|
100
|
(注1)
|
(注1)
|
(注1)
|
|
300
|
900
|
個別
|
|
|
300
|
(注2)
|
300
|
|
600
|
センター
|
100
|
50
|
|
150
|
150
|
|
450
|
900
|
個別
|
|
|
350
|
|
|
100
|
450
|
理学部
|
センター
|
100
|
(注3)
|
(注3)
|
(注3)
|
200
|
|
300
|
1100
|
個別
|
|
|
400
|
400
|
|
|
800
|
③自己作成・転載OK
(注)
1.経済学部(文系)の大学入試センター試験の利用について、第1段階選抜の際には「国語」、「地歴公民」、「数学」、「理科」及び「外国語」を利用し、入学者選抜の際には「国語」及び「地歴公民」を利用する。
2.経済学(理系)の大学入試センター試験の「数学」は第1段階選抜のみに利用する。
3.理学部の大学入試センター試験の利用について、第1段階の際には「国語」、「地歴公民」、「数学」、「理科」及び「外国語」を利用し、入学者選抜の際には「国 語」及び「外国語」を利用する。
学費・奨学金
東北大学の学費や奨学金について紹介する。
⑴学費
授業料:53,580円(半期納入)
入学料:282,000円
⑵奨学金
東北大学で受けられる奨学金には日本学生支援機構奨学金、東北大独自の奨学金、地方公共・民間奨学団体等奨学金がある。それぞれについて紹介する。
- 日本学生支援機構奨学金
日本学生支援機構奨学金は、貸与を希望する学生のうち、人物・学業共に優れ、経済的理由により修学が困難で、選考基準(学力・家計)を満たしている学生の中から推薦・選好する。入学前に申請する「予約採用」と入学直後に申請する「在学採用」がある。在学採用は大学ごとに採用人数が限られており採用基準を満たしていても採用されないことがある。
奨学金の種類は以下のものがある。
奨学金の種類
|
利子
|
利率
|
貸与月額
|
貸与機関
|
第一種奨学金
|
無利子
|
|
自宅:3万円・4万5千円から選択
自宅外:3万円・5万1千円から選択
|
標準修業年限
|
第二種奨学金
|
有利子
|
①利率固定方式
②利率見直し方式
のうちから選択
*在学中無利子
|
3万円・5万円・8万円・10万円・12万円から選択
|
標準修業年限
|
入学時特別増額貸与奨学金
|
有利子
|
基本月額の利率に0.2%上乗せした利率(在学中無利子)
|
10万円・20万円・30万円・40万円・50万円から選択(入学時のみ)
|
初回振込時一括
|
④自己作成・転載OK
- 東北大独自の奨学金
学部学生を対象とした奨学金には東北大学元気・前向き奨学金(修学支援奨学金)と東日本大震災被災学生向け奨学金がある。
給付者数:50名
給付額:月額3万円で給付期間は1年間(給付奨学金)
- 東日本大震災被災学生向け奨学金
東日本大震災により家計が急変し経済的に修学困難になった方を対象に最大月額10万円が支給される。支援期間は1年間。
地方公共・民間奨学団体等奨学金
大学を経由して応募するものと、奨学団体が直接募集するものがある。学部1・2年生、学部入学予定者は教育・学生支援部学生支援課経済支援係が窓口となっている。
学生寮
東北大学には明善寮、松風寮、以文寮、霽風寮(せいふうりょう)、日就寮、如春寮の6つの学生寮がある。それぞれの寮は以下のようである。
名称
|
構造
(建築年度)
|
所在地等
|
入寮対象学生
|
定員
|
在寮年限
|
居室
|
寄宿料
(月額)
|
個室
|
2人部屋
|
明善寮
(めいぜん)
|
鉄筋5階
(昭56年度)
※平成27年4月寮内リニューアル完成済
|
〒980-0011
青葉区上杉六丁目3-2
022-234-0134
|
学部(1~6年次)及び大学院の男子学生
|
160名
|
学部:修業年限
大学院:標準修業年限
|
152
|
4
|
4,300円
|
松風寮
(まつかぜ)
|
鉄筋5階
(昭57年度)
|
〒980-0011
青葉区上杉六丁目3-2
022-275-1221
|
150名
|
146
|
2
|
4,300円
|
以文寮
(いぶん)
|
鉄筋4階
(昭50年度)
|
〒982-0832
太白区八木山緑町16-3
022-229-5392
|
96名
|
50
|
23
|
4,300円
|
霽風寮
(せいふう)
|
鉄筋2階
(昭50年度)
|
〒982-0832
太白区八木山緑町16-3
022-229-4954
|
81名
|
81
|
0
|
4,300円
|
日就寮
(にっしゅう)
|
鉄筋4階
(昭45年度)
|
〒982-0832
太白区八木山緑町16-3
022-229-1858
|
103名
|
1
|
51
|
700円
|
如春寮
(じょしゅん)
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鉄筋4階
(昭56年度)
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〒981-0935
青葉区三条町19-1
022-272-9857
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学部(1~6年次)・大学院の女子学生
|
64名
|
62
|
1
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4,300円
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⑤学寮|東北大学HPより引用
進路実績
進学・就職実績
平成30年度に卒業した学生の進学・就職実績を示す。
区分
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卒業者数
|
進学者数
|
臨床研修医等
|
就職者数
|
その他
|
文学部
|
220
|
36
|
|
151
|
33
|
教育学部
|
71
|
14
|
|
53
|
4
|
法学部
|
165
|
25
|
|
131
|
9
|
経済学部
|
270
|
17
|
|
238
|
15
|
理学部
|
336
|
273
|
|
44
|
19
|
医学部医学科
|
143
|
0
|
136
|
1
|
6
|
医学部保健学科
|
140
|
43
|
|
94
|
3
|
歯学部
|
41
|
0
|
40
|
0
|
1
|
薬学部(6年)
|
19
|
0
|
|
19
|
0
|
薬学部(4年)
|
67
|
60
|
|
2
|
5
|
工学部
|
868
|
768
|
|
66
|
34
|
農学部
|
156
|
124
|
|
27
|
5
|
計
|
2496
|
1360
|
176
|
826
|
134
|
⑥自己作成・転載OK
大学院・研究機関の概要
大学院の研究科・専攻および研究機関について紹介する。
⑴大学院
- 文学研究科
文化科学専攻
言語科学専攻
歴史科学専攻
人間科学専攻
- 教育学研究科
総合教育科学専攻
教育設計評価専攻
- 法学研究科
総合法制専攻(法科大学院)
公共法政策専攻(公共政策大学院)
法制理論研究専攻(研究大学院)
- 経済学研究科
経済経営学専攻
会計専門職専攻(会計大学院)
- 理学研究科
数学専攻
物理学専攻
天文学専攻
地球物理学専攻
化学専攻
地学専攻
- 医学系研究科
医科学専攻
障害科学専攻
保健学専攻
交渉衛生学専攻
- 歯学研究科
歯学科専攻
- 薬学研究科
分子薬科学専攻
生命薬科学専攻
医療薬学専攻
- 工学研究科
機械機能創成専攻
ファインメカニクス専攻
ロボティクス専攻
航空宇宙工学専攻
量子エネルギー工学専攻
電気エネルギーシステム専攻
通信工学専攻
電子工学専攻
応用物理学専攻
応用化学専攻
化学工学専攻
バイオ工学専攻
金属フロンティア工学専攻
知能デバイス材料学専攻
材料システム工学専攻
土木工学専攻
都市・建築学専攻
技術社会システム専攻
- 農学研究科
資源生物科学専攻
応用生命科学専攻
生物産業創成科学専攻
- 国際文化研究科
国産文化研究専攻
- 情報科学研究科
情報基礎科学専攻
システム情報科学専攻
人間社会情報科学専攻
応用情報科学専攻
- 生命科学研究科
脳生命統御科学専攻
生態発生適応科学専攻
分子化学生物学専攻
- 環境科学研究科
先進社会環境学専攻
先端環境創成学専攻
- 医工学研究科
医工学専攻
⑵研究機関
- 金属材料研究所
- 加齢医学研究所
- 流体科学研究所
- 電気通信研究所
- 多元物質科学研究所
- 災害科学国際研究所
大学の雰囲気/メリット/体験談
大学の雰囲気は国立大学ということもあり真面目な人が多い。また、全国各地から学生が集まるので色々な人と出会うことができる。キャンパスから仙台市中心部へは地下鉄でいくことができアクセスがよい。東北大学の学生の遊ぶ所は大体仙台市の中心部となっている。講義棟やサークル棟は最近改築されておりきれいである。また、サークル活動も盛んで、グラウンドが一面人工芝となっている。
東北大学は2017年に東京大学、京都大学と共に指定国立大学に指定された。指定国立大学とは国内の競争環境の枠組みから出て、国際的な環境の中で、世界の有力大学と伍していく必要があるため、「研究力」、「社会との連携」、「国際協働」の3つの領域において、すでに国内最高水準に位置している大学が指定される。
このことからも東北大学は世界のトップクラスの大学と互角に勝負できる将来性のある大学といえる。指定理由として挙げられているのは、教育研究の卓越性である。また、自らの強みと弱みを的確に分析したうえで、「材料分野」、「スピントロニクス」、「災害科学」、「未来型医療」という強い分野を確実に伸ばし、段階的に新分野を育てる戦略が明確になっていることが評価された。
参考文献
東北大学|Rakutenみんなのキャンパス
「指定国立大学」とは?世界最高水準を目指す日本の6大学
東北大学学園祭について|東北大学学園祭HP