指定校推薦を取りに行く?大学受験を見据えた高校選び

高校受験/中高一貫校対策

~abstraction~

今日は,高校受験に向けて準備されている中学生ないしはその親御さんのために,大学受験を見据えた高校選びについて書いてみたいと思います。

大学受験を経験した上のお子さんなどがいらっしゃらない場合,あるいは親御さんご自身が大学受験を経験されていない場合は特に,高校受験で志望校を選ぶ時になると当たり前ですが『どこの高校に行きたいか?』『行けるレベルの高校はどこか?』といった視点で色々候補を挙げて行かれる方がほとんどでしょう。

学費の事を考えて国公立にしたい,とか,大学の進学率を見てあそこの私立がいいな,とか,または距離的な通学のしやすさや校風,制服などで決める場合もあるかもしれません。

いずれにしても,挑戦校と相応校と安全校をそれぞれ一つずつ,最終的には絞って勉強していくことになると思います。

もちろん,この流れに何一つ間違いはないのですが,いまはほとんどの高校生が大学進学を考えている時代になりましたから,そうなるとすぐ3年後に大学受験が待ち受けている,ということになるわけです。

そこを最終目標にするならば,何も偏差値の高い難しい高校に入ることだけが大切なことではないはずです,というお話をしたいと思っているのです。

一般受験と指定校推薦なら,指定校推薦の方が断然楽で確実

まず,大学受験を考えた時に大きく一般受験と指定校推薦という方法に分かれることはほとんどの方がご存知だと思います。

もちろん受験する大学や学部にもよりますが,一般受験と指定校推薦を比較すると指定校推薦の方が断然楽で確実です

 

その理由はおもに,

  • 一般受験は倍率が高い。指定校推薦が0-2.0ぐらいなのに対し,一般受験は1.0-40.0 までの幅があり,平均すると恐らく5.0前後ではないかと思われること。
  • 各大学が設定している入試の日程にもよりますが,およそ卒業直前の2月末から3月はじめにならないと,結果が確定しないこと。
  • 一般受験は受験する大学によって出題傾向や入試科目がまちまちのため,幅広く対策をしなくてはならないこと。
  • 一般受験ではどの教科も学校の勉強のレベルよりもはるかに難しい問題が出題されるため,学校の勉強プラス受験勉強が必要になってくること

さっと思い浮かぶだけでもこれだけの理由があります。

もちろん,指定校推薦をもらうためには学校の平常点,定期考査の点数,生活態度,授業態度,クラブ活動,委員会活動,提出物など気を付けるべき点が沢山ありますし,行きたい大学や学部の枠が少なければその高校の中で競争になりますから,それなりに努力しなくてはならないことは言うまでもありません。

だからこそ,以下で述べるような点に留意して高校選びをすれば,比較的楽に確実に指定校推薦にありつくことが出来るのです。

評定平均値は,高校の偏差値は関係ない

例えば,A大学の指定校推薦がBCDという3つの高校に来ているとします。B高校の偏差値は75,C高校は64,D高校は51だったとします。

この場合,A大学から各高校に出す条件は,例えば以下のような感じです。

  • 〇〇年に高等学校を卒業見込みであること。
  • 評定平均値が6以上あること。
  • 英検準1級ないしはTOEIC860点以上を取得済みであること。またはそれに相当する語学力を保持することが証明できること。
  • 学習態度や学校の行事への参加態度が良好であること。
  • 大学で4年間学習するという,高い意欲を持った者であること。

etc.

今回,特に②に注目していただくと,偏差値75のB高校でも偏差値51のD高校でも,評定平均値が4.6あれば応募が可能ということになります。

ですから何が言いたいかというと,同じ大学の指定校推薦が来ている高等学校であれば,出来るだけ偏差値が低い方の高校の方が指定校推薦の条件を満たしやすい,ということを言いたいのです。

何故なら,偏差値が高い高校は大学の一般受験を見据えているので授業内容もハイレベルですし,何より同じ偏差値帯の精鋭たちが集まって来ているわけですから,自分だけとびぬけることも困難です。

さらには,なんとか評定平均値4.6を超えたとしても,自分が4.7で,4.9の人が同じ学校の指定校推薦を希望した場合,負けてしまいますね。

しかし,51の高校であれば,授業内容もまずは教科書レベルのことをしっかり,という感じでしょうし。高校受験の段階でやはり同じ偏差値帯なのですから,少し余裕のある状態の人がその高校に行けば,簡単にとびぬけて上位の成績を取ることができます。

そして,余裕をもって評定平均値4.9をとっておけば,それを上回る人と同じ指定校推薦枠を争うことも考えにくいでしょう。

指定校推薦を沢山持っている学校

「でも,偏差値が高い学校でないと難関大学や有名大学の指定校推薦が来ないのでは?」とい疑問も生じてくるかもしれませんね。

確かに,偏差値だけを見たらやはり高い偏差値の高校の方が枠の数自体が多いのは言うまでもありません。

ただ,それだけでもなくて,例えばキリスト教連盟枠で,同じミッション系としてのつながりから,偏差値に関係なく長年に渡って沢山の推薦枠を渡している高校があったり,あるいは特に特定のスポーツで有名な高校から,毎年一定の推薦枠を渡して複数名の生徒を受け入れている大学もたくさんあります。

また最近ですと,IB(国際バカロレア)コースを設けている高校が国際的な人材を育成する上で必要な土台を持ち合わせている生徒を養成していることが注目されていて,偏差値に関係なくIBコースを持っている高校に多くの難関大学や有名大学が,その語学力や国際性を買って推薦枠を渡しています。

そうやって入学した先輩たちが活躍すれば,ますますその枠は増枠されるのです。

行きたい大学や学部の特徴や方向性に合致している高校に指定校推薦が来る

こう考えて見ると,出来ることなら偏差値が自分のレベルよりも少し低めの高校を選ぶのが指定校推薦を確実にもらうのには楽だ,ということは納得いただけたのではないかと思います。

あとは,それだけでなく,直前で述べさせていただいたように,例えば積極的に留学生の受け入れや留学斡旋を行っている大学,ないしは国際系の学部を複数設置している大学を狙っているならIBコースのある高校,体育系の学部や体育会が有名な大学を狙っているなら,その種目のクラブ活動が盛んな高校,系列ではないけれど毎年沢山の卒業生をその大学に送り出している高校…

など,行きたい大学からたどって調べてみると,その大学から沢山枠をもらっている高校がわかると思いますから,やはりそこを狙って行くのがより確かな方法です。

大学付属の高校を選ぶのもこれと同じ考え方だと思います。

ただ,大学付属の場合は指定校推薦よりも更に楽で確実であるため,その分高校受験のハードルが上がるのは確かです。

以上,1つのアイデアとして,高校受験の際の高校選びで大学受験を見据えて選んでみるのもその後のことを考えると吉ですよ,というお話でした。

 

来年受験の人も,そうでない人も,ぜひ頑張ってくださいね。

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