GMARCH以上ならどこでもいい?目標を決めるということ

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面談をする際に生徒さんに

「志望校はどちらですか?」

と尋ねるのですが,最近よく帰って来る答えに,

GMARCH以上であれば,どこでもいいです。

というものがあります。

「では,何となくでも将来やりたいことや,行きたい学部は特にありますか?」

と聞くと,

将来やりたいことはまだ全然決まってないです。学部もGMARCH以上のところに行けるなら,入りやすい学部ならどこでもいいです。

と返って来ることが多いです。

「ではどうして大変な受験勉強をしてまで大学に行きたいの?」と聞くと,

「今の時代はみんなが行くし,大学行っておかないと就職も決まりづらいから…。」

と。

そこまで決まっていないけれど,とにかく大卒の肩書だけが欲しいのであれば,GMARCHを狙う意味はないと思います。

それに,そのような心意気でGMARCHを狙っても,ほぼ結果は出ないでしょう。

またGMARCHといっても,校風や特色,設置学部や制度,修飾する際の強みなど,実にさまざまで一貫性はなく,偏差値も10ぐらいの幅の開きがあります。

出口が決まっていないのに,GMARCH以上ならどこでも,といったって,どこにも入口は見つからないでしょう。

GMARCHとは,ようは,早慶上智ほど難関ではないけれど,日東駒専よりは難しい大学,というくくりでかなりざっくりとまとめられている分け方ですが,出口は様々です。

同じ大学でも,学部によって偏差値も倍率も入試科目も就職率も様々です。

大学によって重視するものも違います。

ということはどういうことかというと,それぞれの大学によって対策が全く違ってくるということです。

ということは,GMARCH全部を手当り次第受けるということは,設置学部学科の平均が仮に12だとすると,

GMARCH(6)× 学部学科(12)= 72通り

の対策を行わねばならない,ということになります。

全く現実的ではありませんね。

そうやって目標を分散してしまうと,それぞれに対する対策が共通部分に該当する僅かしか出来ないことになりますから,当然全てに対して結果が出ない,といったことが起こりうる訳です。

というより,結果が出るケースの方が珍しいでしょう。

したがって,何が言いたいのかと言うと,まずはぼんやりでも将来の方向性を決定し,それを元に今度は受験する大学ないしは学部学科をある程度しぼって,同じ種類の対策を行えば結果につながるであろうところを選んで行く,というのが最も効率的かつ現実的です,と言いたいのです。

例えば,

少なくともサラリーマンは向いていないから自営業ないしは技術者が良いけれど,理系科目は苦手 

⇒ 英語が得意か,嫌いでないなら国際系の学部学科で,特に英語に強い青学立教に絞る

⇒ 英語が苦手か,嫌いならば経済経営系の学部学科で,定員が多く,しかも英語の試験が難しくない明治や法政に絞る

何がやりたいか全くもって想像もつかないし,今の時点で決めたくない。大学に行ってからゆっくり考えたい。でもある程度偏差値の高い大学に行きたい。

⇒ 学生数が多く(つまり定員が多く),OBOGも多くて設置学部学科も多彩,場合によっては入学後の転部もしやすくて入試日程が多く比較的倍率も低めの明治に絞って,日程が許す限りであらゆる学部学科を受験する。また就職活動の時間が取りやすく,業界を選ばない文系学部にする。

以上のように,少なくとも『学部学科』ないしは『大学』という括りで絞って対策を立てないと,全てが無駄になるといっても過言ではありません。

GMARCH以上,と言っているそのGMARCHは,思った以上に厳しい門戸です。

早慶上智ほどは難しくないのだから,無差別で沢山数を打てばどれか当たるだろう,という考えははっきりいって甘いです。

将来のことはまだまだ今の時点では,といっても,大学に入学したら4年後には就職,つまり3年後には就職活動を始めるのですから,何も思い浮かばない状態で就職の準備段階である大学を手当り次第受験しても,良い結果が出るとは考えにくいです。

(もちろん,大学と名のつくところならどこでも良いので,というなら話は別ですが)

したがって,とにかくぼんやりで良いですから,また先へ行って変わっても良いのですから,現時点で思い描くことの出来る範囲の方向性を目標として据え置いて,そこから逆算して受験する大学および学部学科を選択するようにして行ってください。

また,受験する大学や学部学科が決まったら,対策として何が必要なのかを入念に調べて,まずは必要なアイテムを洗い出しましょう。

そうしてかぶせられるものは出来るだけかぶせて,アイテム数をなるべく減らし,ひとつひとつのアイテムを可能な限り丁寧に深く掘り下げて行く,といった作業をすることが大切です。

同じ時間を使うのであれば,やるアイテムが少ないに越したことはありません。

効率を良くする工夫をするのも立派な対策のひとつです。

ぜひ早目に目標を定めて,良い結果に向かってしっかり勉強をしていってください。

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