早めにやる?直前まで残しておく?過去問をやる時の鉄則

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これから受験をする皆さん、特に4月から小学六年生、中学三年生、高校三年生になる皆さんは、夏ぐらいまでに基礎力を完成させて、夏休みからは完成段階の問題演習や過去問演習に入っていくことと思います。

過去問はたくさん出回っていますし、受験する学校のものは当たり前のように皆さんは過去何年か分を入試されて、解きなれておこうと思っている人がほとんどだと思います。

この、あまりにも当たり前の過去問演習ですが、あまり取り組むときの鉄則を説明されたことがない、という人も多いと思います。

そのせいか、やり方も人それぞれのようです。

  • 少しずつ、何日かに分けてやる人
  • 何週も何週も覚えるまでやりこむ人
  • 時間を計って本番さながらでやる人
  • 英語長文などは辞書を片手に単語の意味や難解な文法などを調べながらやる人

などなど。

しかし忘れないでおいていただきたいのは、過去問は力をつける作業ではなくて、問題形式に慣れ、出題の傾向を知り、時間内にうまく問題を配分して、完答するために時間を計って模擬テストと同じように練習をするためのものである、ということです。

どの教科にも言えることですが、じっくりていねいに調べながら進めていけば、数学の難問を除いてはほとんどの受験生は解けてしまうわけですし、また一度やれば少なからず記憶のどこかに残ってしまいます。

本がボロボロになるまで過去問を丁寧に何度もやりこんで、最終的にほぼ全問正解が出来るようになっても、取れるような気になってしまうだけで、それはあくまで「過去の問題」なのです。

大切なのは、初見でいかに時間内に出題された問題に対して合格点を取れるように力をつけておくか、ということなのです。

出題傾向をつかむ、という意味で早い時期に受験教科すべてに目を通して把握しておくのは良いですが、その際は出来るだけ直近の問題を避けて、直近の問題はあとあと完成段階に行うためにとっておいた方が良いと思います。

また、基礎力の養成や応用力の演習を怠って、とにかく過去問さえやっておけば安心、と思っている受験生も毎年少なからず見かけるのですが、過去問で基礎力も応用力も身に着けるのは難しいということを認識しておいてください。

過去問は、模試と同様にその時の実力を診断しているだけにすぎません。

覚えてしまうほど徹底的にやっておくことは、自分としては心理的な安心につながるかもしれませんが、客観的には学力が足踏みしてしまうので大変危険である、と言えると思います。

傾向と分量だけつかんだら、あとは過去問に手を付けたい気持ちをぐっとこらえて、その出題傾向でどんな問題が出されても太刀打ちできるように、特に自分が苦手なところを重点的に、分野別に基礎力から応用力までを出来るだけ身に着けることに専念するのが良いと思います。

スムーズに応用力まで身についてしまったら、あとは過去問を出来るだけ多くの年度分やると良いのです。

その際は時間を必ず測って、制限時間を超えてしまったものについてはあきらめて採点をして、どれぐらい取れるのかを把握するべきです。

そしてもちろん、本番と同じように試験中に辞書や参考書を調べたりすることは避けた方が良いです。

さらに、本番で余裕をもって答案を作成できるようになるためには、過去問をやる時は記載の半分の時間を目標に(あくまでも目標に、です)やってみてください、と私はいつも教え子に伝えています。

その時間感覚に慣れておけば、本番で多少の緊張やプレッシャーがともなっても、余裕をもって完答することが出来るようになり、その結果変なミスも避けることが出来るようになるからです。

繰り返しになりますが、過去問は

出題形式や難易度、問題の特徴を把握して、時間内に完答できるようにするための練習として取り組むもの

です。

上手に活用して、どんな問題が来ても大丈夫なように万全の状態で本番に臨んでください!

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