暗記が苦手な人必見!暗記の重要性と得意にする方法とは

勉強法

受験生の方も、そうでない方も、毎日やることが山積みだと気が重いですよね。 

短時間で済むものは出来るだけ早めに片付けてしまいたい、と誰もが思うことでしょう。そして、その分じっくり考える作業に時間をまわしたいものですよね。 
 
しかし、最近の受験生たちを教えていると、単純に何かを暗記することが苦手なんです、という人が圧倒的に多いような気がします。 一昔前まではそんな事はなく、逆に、単純作業である暗記なら、その気になればいくらでも出来るけれどじっくり考える問題はいくら時間をかけて考えても答えが出ない事が多く苦手、という人の方が多かったように思います。

ではその違いは何でしょうか? 答えは『書く』という行為に隠されています。

人間は、同じ事を何度も繰り返す事で学習して行きます。 そして、出来るようになってからも更にそれを続けることで上達して行きます。 おまけにスピードも早くなって行きます。 

『書く』という作業を何度も繰り返し行う事によって、覚える内容が頭だけでなく視覚(イメージ)と感覚(書く事により身体がそれを覚えること)の面からも立体的に自分のものになるのです。 

皆さんは、好きな歌がありますよね?誰でも一曲二曲はお気に入りの歌があると思いますが、それらを毎回歌詞を読みながら歌っている人はいないと思います。 好きな歌なら自然と口ずさんでいる事でしょう。それは、好きだから何度も聞いて何度も歌う事によって、歌詞も自然と覚えてしまっているからなのです。 

そう、つまり『反復』ですね。何度も書くこと、何度も歌うこと、どちらにも共通していることは『反復』です。 

しかし、現代の子供たち・若者たちはデジタルネイティヴと言われていて、スマホやPCがあるのが当たり前の環境で育っています。 当然、それらを手に取って使いこなすことが自然に身に着いていて、何かを調べる時でも書物や辞典ではなく、まずはスマホやPCで検索してみよう、という流れが当たり前になっているのだと思います。 

私たちの時代では、例えば学校や塾で、 

「来週テストをするからそれまでに英単語の1~200までを暗記して来るように。」 

という課題をもらったとすると、何度も何度も裏紙やレポート用紙に書きなぐって練習して、真っ黒になった紙が部屋に散乱する頃ようやっと9割方頭に焼き付いた、あとはまだあやふやな1割をもう一度学校や塾に行ってから直前に確認してテストに臨もう、といった感じでした。 

しかし今見ている生徒たちに、 

「これを来週までに暗記しておくように。」 

といって翌週確認テストをすると半分も覚えていない生徒が非常に多いんです。 

「ちゃんと暗記したの?」と言うと、「はい、毎日1時間ぐらいは暗記しようとしてました。」と言うのです。 

そこで、 「どうやって暗記したの?」 と聞くと大抵は、 赤シートで隠してチェックしました。 とか、 この単語集がスマホアプリになっているんで、それで覚えました。 という答えが返って来るのです。 

つまり、覚えなくてはいけない単語を見たり、読んだりはしているのですが『暗記』につながるような、何度も書いたり口ずさんだりといった『反復』行為は行っていないのです。 これでは覚えられるはずはありません。 

 「どうして書かないの?」 と尋ねると、 「書かなくても赤シートで隠して確認すれば覚えられると思ったから。」 という答えが返ってきますが、その裏には (いちいち書くのは面倒臭いから。 という気持ちがあるはずです。 

 でも、書かなければスペルも正確に覚えられませんし、意味もその場では覚えたつもりでもすぐに頭から抜けて行ってしまいます。それを何度も伝えても、スマホ慣れした世代には文字を書く、という行為がどうにもこうにも億劫らしく、中々実践してくれないのです。 

 しかし今一度、暗記のメリットを考えてみましょう。 

『暗記』は何かをじっくり考えたり理解したり、ふさわしい公式を選んできてそれに該当する数値をあてはめて間違わないように注意しながら計算したり、といった複雑な作業は一切必要ありません。 本当にただ、そこにある文字列を答えられるように記憶に残しておくことだけをすれば良いのです。 

それなのに、受験における試験問題で暗記ものの占める割合は実に全問題の半数を超えるといっても過言ではないでしょう。 

例えば英語の長文読解だって、単語や熟語の意味、よく出る構文、重要文法事項等を暗記していれば、おおかた読解出来てしまう訳ですから暗記の占める割合は多いですよね。国語も漢字や語句問題は暗記ですし、長文読解も言葉の意味を覚えていなくては正確に読み取れません。 古文や漢文などは語彙・文法などそのほとんどが暗記です。世界史や日本史だって、ほぼ全てが暗記ですね。 さらに数学だって、公式や基本ルールは暗記になる訳です。 生物のほとんども、化学の6割も、暗記。 

挙げればきりがないですね。『暗記』で片が付く問題は、受験における試験問題において少し考えてもこれだけあるのです。これをやらない手はありませんね。 

逆に言えば、暗記だけでも『書く』作業をいとわず心を無にしてやっておけば、どんな入試問題でも半分以上は得点出来る計算になるのです。 

もちろん学校にもよりますが、総合点が満点の6割5分あれば合格出来るところはとても多いです。 暗記ものだけで半分としても、あと1割5分のぶんを少し考えたり工夫したりする問題で得点するだけで、合格ラインに到達できるのです。何も考えないで、書いてあることそのままをひたすら書いて覚えれば良いのですから、勉強の中でもこんなに簡単な事はありませんね。 

同じ人間である以上、暗記することに得意・不得意はありません。やるか、やらないかの差だけなのです。面倒臭がってやらなければ当然、その能力は開花しません。 

暗記が得意と言っている人は、暗記する能力が優れている訳ではなくて、書いて反復する作業をいとわないでやっているだけなのです。 

おまけに、いったん暗記してしまったものはずっとやり続けなくても相当な期間頭の中に残っていますから、暗記の良いところは同じものに対して書いて覚える作業を永遠にくりかえす必要はなく、短期集中で行えばあとはしばらく手をつけなくても済むので、他のことに時間を回すことが出来る点です。 

このように、必要なものを『反復』して暗記してしまう事は入試問題を半分得点出来る事を確約してくれるようなものですから、受験へのラストスパートとして、じっくり考える作業になるべく多くの時間を取っておくためにも、暗記すれば済むものは堪忍して早めに沢山書いて覚えてしまいましょう。 

そう、明日からは自分も「暗記?割と得意かも。」と周りに胸を張って言えるように。 

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