ノート作成は時間の無駄?ノート作成の仕方や利点

勉強法 作文イメージ

突然ですが,皆さんは教科別にノートを作成していますか?

担当する生徒たちを見ていると,最近の傾向としては板書を写したり,解いた問題などを記録として残す時はルーズリーフを使う生徒がとても多いようです。

ルーズリーフが悪いとは言いませんが,何百人という生徒を見て来て,これまでルーズリーフをノート代わりに用いている人は,ページがなくなってしまったり,やった順番がわからなくなってしまったり,ラベルをつけて教科別に綴じていないがために二度とみなかったり,という結末になることがほとんどのようでした。

二度と見ない,ということはつまり,やったことが知識として蓄積されていない,ということになりますね。

逆に,「お,この生徒はきちんとノートを取っているな。まとめ方が上手いな。」という人は,何かの問題でつまずいた時にすぐ過去の記録に立ち返ることが出来て,問題解決までのスピードが速く,また質問もあまり出てこないという,こちらがノートの作成の仕方を改めて見習いたいな,と思うことが多かったように思います。

こういう生徒は,やったことが着実に知識として蓄積されていて,こちらが確認のため不意打ちで少し前に履修したことを質問しても,持っている情報が頭の中できちんと整理されているので,感心する程すぐに答えが帰って来るのです。

そう考えると,

自分が作成したノート=自分の頭の中

という図式が成り立つことがわかりますね。

そう,ノートを作成するということは,頭の中を順序立ててきちんと整理し,圧縮して次の知識が入ってくるスペースを空け,ラベリングをして,どの場所にどの教科のどの知識が入っているかを自分でしっかり把握する,ということなのです。

つまり,作成しているノートはあなたの頭の中そのものだということです。

ですから,きちんとノートを取っていると,それがそのまま頭の中にも同じように整理されているわけですから,何かの情報を引っ張って来る時に,一瞬で

ああ,この教科のこの情報はあの時にあの場所に,これぐらいのスペースをとって収納したな。

と思い出すので,それを取りに行って出してくることは大して時間がかからないのです。

でも,これが冒頭で述べたようなルーズリーフに記録をつけている人になると,ページが紛失していたり,保管場所が自宅や学校,かばんの中と続きのページでも分散されていてすぐに参照できなかったり,なくなってしまっていたり,順不同になってしまったりする。

日付も書いていない場合はもう後から見ても正しい順序を再生することが出来ない状態になっているのですから,それがそっくりその人の頭の中の状態を表しています。

つまりこの人は何かの質問をされたり問題を解く時に,かすかに一度やったかもしれないことは覚えているのだけれど,はてその情報を自分はいつごろどの場所に,どれぐらいのスペースをとって収納したか覚えていないわけです。

だから手前から全部ひっくり返していって,これかな?いやこれでもない,あれかな?いやあれでもない…と時間をかけて探すことになるのです。

そして最悪の場合,時間をかけて探したのに欲しかった情報が探し当てられなくて,答えられない,つまり解答が出来なくて点が取れない,ということが起こるのです。

こういう場合は,片付いていない部屋と同じで,ふとした瞬間に,その情報が全然必要のない時に限って,

『この間ほしかった情報はこんなところにあったんだ…意外と目の前にあったんだな。』

と気づいて,悔しい思いをすることになるのでしょう。

そして実はどちらのタイプの人も,かけている時間は実際はあまり変わりません。

それならば,頭の中がきちんと整理されていた方が試験でも高得点が取れるのですから,どう考えても,断然ノートをきちんと取っていた方が良いですね。

改めて,ノートの利点を挙げると以下のようになります。

  1. ばらばらにならないので,知識が入って来たのと同じ順に記録が残る。
  2. 同様の情報は同じエリアに記録が残る。
  3. ラベリングが出来るので,整理整頓しやすい。
  4. 入ってくる情報とともに,自分が間違えた箇所の記録も残るので自分専用の参考書になる。
  5. 情報を取りに行くときに,探さず素早く取り出せる。
  6. 自分が学習した量が可視化出来るので,達成感がある。

他にもメリットは沢山ありますが,主なものは以上です。

意外と⑥のような点が,学習意欲を継続させるのにとても重要だったりするものです。

こうやって見てみると,

学習すること=ノートを作成すること

といっても過言ではないように思えて来ますよね。

まさにそうなのです。

ノートを作成する=いま入って来た情報を整理

そして

反復する=ものになる

 

そう簡単に行くものか,と思われる方もいらっしゃると思いますが,そう簡単に行くのです。

ただし,ちゃんとノートを作成すれば,の話です。

慣れるまで,ちゃんとノートを作成する,というのは大変でしょう。

特に最近のデジタル世代にとっては,文字をたくさん書くという行為自体があまり慣れていなく面倒なことのようですから,まずは一度にたくさんの文字を書くことに慣れるところから始めなくてはいけないからです。

でも,どうせ書くのであれば,ルーズリーフのように紛失したり流れてしまって二度と見ないものを書くよりも,自分専用の参考書になりうる貴重な情報を書いていつでも見られるようにしておいた方がおトクであることは明らかではないでしょうか。

さあ,勉強している皆さん,受験生でも,そうでなくとも,今日から

学習すること=ノートを作成すること

 

この言葉を肝に銘じて,素敵なあなた専用のノートを作成してみてください。

少しずついっぱいになったノートが一冊,また一冊と増えるにしたがって,自分の学力が伸びていることを必ず実感していただけることをお約束します。

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