高校生のうちに考えておきたい!手に職をつけるということ

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いま,社会人の大学再受験からの公務員試験受験が急増しています。

そして,学歴にこだわらないからと敢えて大学に進まなかった高卒生たちも,やはり大学に行っておこうかなと,30代になってから大学受験を考える人が増えています。

その目的は何かと言うと,手に職となるような資格を必要とする職業につくこと,です。

例えば医師,警察官,看護師,教員などがそれにあたります。

なぜこのような傾向が大きくなっているのでしょうか。

それは,数年前までの長期にわたる就職難の時代に,立派な学歴があるのに就職に困って苦労を重ねた世代を見て育った現在の中高生たちが,成長の過程で自然と身に着けた知恵とも言えると思います。

『大卒だけでは切り札にならないんだ。』

これは,社会の変化にともなう意識の変化とも言えるでしょう。

かつてバブルの時代には,学部に全く左右されず履歴書に有名大学の名前が書いてあって,ある程度きちんとした身なりをしていれば誰でも大手企業2,3社から内定がもらえ,企業は最終的に就職先として選んでもらうために学生を拘束したり接待したりと,あの手この手を尽くして学生を追いかけたものです。

それが,その次の世代から就職氷河期になり,有名大学出身でも100社近く回っても書類で落とされてしまって面接にすら進めない,という学生が続出するようになり,苦労して有名大学に入っても就職が上手く行かないのなら別に大学に行かなくてもいいや,とか,どこでも同じだから無理して勉強して難しい大学に入らなくてもいいや,という傾向が,ゆとり教育と相まって強くなっていったように思います。

近年,その氷河期が解消されつつあり,大卒の学生の就職率は年々大幅に改善されてきていますが,景気と同様イマイチすっきりしない,といいますか,バブルの時代のようには到底いかないであろう,ということは皆気付いているような状況だと思います。

つまり,最近解消されつつある就職難の就職率を引っ張っている学生たちは,ただ単に有名大学の学生である,ということではなく,皆何かしらの一芸なり資格なりを所持して就職に成功した人たちなのだということを,皆がしっかりと認識しているということなのでしょう。

ではその,何かしらの一芸なり資格なりというのは何かというと,例えば,

  • 教員免許
  • 医師免許
  • 薬剤師免許
  • 獣医師免許
  • 看護師免許
  • 弁護士免許
  • 税理士免許
  • 社会福祉士

などです。

これらの資格は国家試験に合格するだけではなく,その為に設置された大学の学部で必要年数を終了し国家試験の受験資格を得ないとそもそも受験すら出来ないものです。

ということは,これらの資格が欲しいと思った時に,大学名は影響しませんが該当する学部を卒業していないことは,そこから大学受験して大学に通う,というところから始めないといけない,ということになる訳です。

しかし卒業さえしておけば,その後これらの資格が欲しいと思った時に,国家試験だけを受験して合格すればその職に就くことが可能となります。

逆に,どんな学部の学生であっても気にせず大学名で採用してくれる企業であれば(そういった企業は近年かなり少なくなって来てはいますが),史学科でも英文科でも医学科でも法学科でもかまわない訳ですから,これらの国家試験の受験資格が得られる学部に進んでおく事は別にマイナスになる要素はありません。

それならば,思い立った時(=内定先が中々なくて就職に困った時や,前の職場をやめてしまって職を失った時など)に,少し勉強し直して国家試験を受験することが出来る状況なのであればどれだけ心強いと思いませんか。

しかしながら,これら国家試験の受験資格が得られる学部は当然人気も高いので,偏差値や倍率が高めの水準であることが多く,志願してもそうそう簡単に合格できるというものでもありません。

そこで,知っておくと良いのは,以下の職種であれば国家試験の受験資格というものがないので,どんな学部卒であっても大卒,ないしは短大卒や高卒の卒業証があればその職種の国家試験を受験することが出来る,ということです。

  • 警察官
  • 消防士
  • 弁理士
  • 自衛官

ですので,始めから上記のような職種を目指すのであれば,特に学部を特定することなく入りやすい学部や興味のある学部に進み,在学中に併せて国家試験の勉強をするという方法があります。

ただし,警察官と消防士については30歳まで,自衛官については28歳までという年齢制限があります。

いずれにせよ,前述のものもこれらのものも,受験する予定については大学入学時点で何となくでも頭に置いておいた方が卒業時点で受験するならば勉強を間に合わせることが出来るため,実際に就職するまでのロスが少なくて済むでしょう。

もちろん,冒頭に書いたように,社会人になってからこれらの資格を目指して大学に入り直し,国家試験を受験する人も急増しています。

しかし,それには仕事もやめなくてはなりませんし,膨大な費用もかかります。

何より,高校生の時よりも年齢が行っているので,学習した内容を忘れていることも多いため余計に手間もかかります。

いま高校生でこれから大学受験を予定しているのなら,是非これらのこともふまえて進路について今一度よく考え,自分が進む可能性が高い道の専門職の資格をいつでも取れる体制を万全に準備しておくことで,社会がどのように変化しても仕事が確保できるという大きな安心材料とするのが良いと思います。

景気は改善されているといってもまだまだ不安定。

どんな世の中でも職に就いて社会経済をまわして行くことが社会貢献であり,これから大学受験を控えている高校生たちには目先の大学受験だけでなく,大学卒業後の社会人としての生活を見据えた上で,大いに社会貢献ができる人材として育っていて欲しいと思っています。

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